次に日本が対戦するベルギーが、ワールドカップで最高成績をおさめたのは1986年のメキシコ大会の3位。
この大会は5人抜きを見せたマラドーナの独壇場だったが、実はベルギーが旋風を起こしていた。
プラティニ、ジレス、ティガナ、フェルナンデスの黄金中盤カルテットのフランスが優勝候補、ここにベテランのジーコと若きカレッカ率いるブラジルが続いた。
ベルギーには若き天才のヴィンセンフォ・シーフォがいたが、前評判は芳しくなかった。
ベルギーが評価を上げたのが決勝トーナメント1回戦の対ソ連との試合。
ソ連はヤレムチク、ヤコベンコといったタレントを中盤に備え、圧倒的な攻撃力で予選を勝ち上がっていた。
ベルギーはソ連にはまず勝てないだろうと言われていた。
案の定、ソ連に前半2点を奪われ厳しい展開。
しかし後半フォワードのクーレマンスの活躍もあり同点に追い付く。
トータルフットボールで疲れきったソ連から、延長戦で2点を奪い逆転勝ち。
歴史に残る4-2の大逆転だった。
にわかサッカーファンのために解説しました。