「私は犯罪被害者より加害者のほうが辛いと思う。被害者の苦痛なんて交通事故のように一瞬だ」『死刑廃止・日本の証言』菊田幸一
橋下徹:ただ、菊田さんね、再審についてなんですけども、本当にね、きちんとしたその証拠に基づいて、再審をやってるんだったら、それは冤罪を晴らすために僕は必要だと思うんですよ。今ね、弁護士がやってる再審請求っていうのは、死刑反対論者が、きちんとした証拠にも基づかずにですよ、再審請求を出せば死刑が停まるって形で、じゃあ、実際にその再審請求で再審が開始された、その率を、どれぐらいなんですかね。
菊田幸一:いや、再審のその…
橋下徹:開始決定が出た率は?
菊田幸一:壁はもう、実にもう1%以下ということで…
橋下徹:そうですよね。
菊田幸一:例外中の例外です。
橋下徹:実際、実際はそうなんです。だから、再審請求を出せば死刑が停まるけれども…
菊田幸一:私も今ね、死刑囚は…
橋下徹:実際にね、裁判所が一生懸命吟味して、再審開始決定が出て、開始決定が出た後に、さらに無罪になるかどうかは別ですよね。
菊田幸一:ええ。
橋下徹:開始決定が出るすら1%しかない。じゃあ、残り99%は弁護士がね、無能な弁護士が余計な、その手続きをやってるってことじゃないですか。
菊田幸一:いや、そうじゃないですね。それは再審の壁がね、扉が厚…
橋下徹:いや、それは厚いじゃなくて、日本の制度、日本の司法制度なんだからしょうがないじゃないですか。弁護士がいくら『再審だ、再審だ』と言っても…
菊田幸一:だから、しょうがないじゃなくて…
橋下徹:裁判所が認めないんだったら…
菊田幸一:しょうがないじゃなくて…