ささきしょうこ、自らグリップ交換の新ウッドで首位
10/14(土) 9:35配信 日刊スポーツ
ささきしょうこ、自らグリップ交換の新ウッドで首位
最終１８番でバーディーを奪い笑顔を見せるささき（撮影・小沢裕）
＜女子ゴルフ：富士通レディース＞◇第１日◇１３日◇千葉・東急セブンハンドレッドＣ（６６６２ヤード、パー７２）◇賞金総額８０００万円（優勝１４４０万円）
【写真】ピンクの振袖姿のささきしょうこ
ツアー通算１勝のプロ３年目、ささきしょうこ（２１＝日本触媒）が５月のほけんの窓口レディース以来、５カ月ぶりの首位スタートを切った。開幕当日朝、自らグリップ交換した新しい３、５番ウッドを急きょ投入し、５バーディー、ノーボギーの安定したプレーで５アンダーの６７をマーク。２勝目を目指し、鈴木愛（２３）、笠りつ子（２９）、イ・ミニョン（２５＝韓国）とともに首位に並んだ。
朝からの降雨にも、ささきは崩れなかった。最終１８番、残り１９０ヤードからの第２打。５番ウッドでピン１・５メートルにピタリとつけてバーディー締めに成功。「今日はパーオン率を上げる目標でした。無理な攻めをしなかった分、バーディーチャンスが多かった」。今季の平均パーオン率は約６６％ながら、この日は１８ホールで１４回（約７７％）も成功するなど、ショットの安定感が一気に増していた。
開幕前日の夕方に届いたばかりの新しい３、５番ウッドを投入した。今季のドライビングディスタンス部門で１位の葭葉に勧められた「クレイジー」のクラブで、自らグリップを交換。「微調整ができる。自分で入れたので信用できる」とスタート前に３〜４球ほど試打したのみで替えた。５番ウッドを使った１７番パー３の第１打でバンカーに入れたものの、パーセーブ。ぜんそくなどの体調不良からも脱し、２週連続予選落ちという不調も乗り越えた。
現在の賞金ランクは３２位。来月３日開幕のＴＯＴＯジャパンクラシック（茨城・太平洋Ｃ美野里）の出場権（３５位）もかかる大事なツアーとなる。「予選通過して、最終日に良い順位にいたら…つかみたいですね」。２勝目を見据え、静かに燃えた。【藤中栄二】
