滋賀県と聞くと真っ先に「琵琶湖」をイメージする人も多いでしょう。滋賀県民の県民性は「琵琶湖の水運」と「京阪が近いという地理的条件」によって大部分が形成されました。
近江商人の商売にかける想いは熱く、悠々暮らせるだけの稼ぎがあっても、しつこく働き続けたといいます。そんな近江商人の印象が強いため、滋賀県民の県民性は「貪欲でけちなお金好き」のようです。これはやっかみ的な部分も多いのでしょう。よくいえば「堅実」「努力家」「家族を大事にする」ともいえます。
現在の滋賀県は大阪、京都への通勤者のベッドタウンとしての色合いも強くなっています。サラリーマンが多く住み、かつての商魂は徐々に薄まりつつあります。新しい県民の県民性は、東京のベッドタウンである千葉や埼玉同様に、地方出身者の特有の「郷土愛や連帯感を感じない無個性」なものです。
一方で県の東部や北部には生粋の滋賀県民も多く暮らしています。この人たちには、かつての近江商人の個性が根強く残っています。真面目で勤勉、頑固で暗いところもあるけれど、辛抱強く弱音をはかない。かつ、正直者なので、職場にいたら頼れる存在となるでしょう。恋愛に関しては道徳観念が強くて、消極的でガードが堅い傾向にあります。
生粋の滋賀県民は付き合いにくく感じるかもしれません。笑っていても「営業のスマイル」の場合もあります。近隣で普段接している大阪府民や京都府民、同じような性分の岐阜県民であれば、早く打ち解けられるでしょう。
出典:滋賀県の県民性