今の日本が特に異常だと思うのは、結局、社会の多くが、より力の大きな集団に属することにしか関心を払わないということだ。勝ち組となる権力者との関係を維持することだけに終始し、今、世界にどんな変化が起きているのか、知ろうともしない。戦後これまでは米国という親分との関係、そしてその国内での親分との関係を維持してしさえすればなんとかなったかもしれない。だからその関係に惰性でしがみつく。
でも、気候危機、生物絶滅危機、食料危機、健康危機、社会の危機という多重危機が同時進行する中では、そんな集団の中での地位なんて何も役立たないことにいい加減に気が付かないと悲劇を超えて喜劇だ。世界は動き出しているのに、日本は真逆に加速しようとしている。おい、ちょっと待て、と声出さないと本当にまずい。
今の日本の中枢は、この危機を前にしても、対処療法以外の対策は考える気がないとしか見えない。破局に向かうこれまでの慣行を続けているだけ。社会の多くもみな権力者との関係維持ですべてのエネルギーを使い果たし、どんな危機が迫っていて、どうすべきか、など考えない。これまでなんとかなったから今後もなんとかなる、という単なる怠惰と惰性でしかない。
しかし、今、未曾有の危機がやってきている。このまま進めば破局は避けられない。まずは自分の頭で何をすべきか、考えて動き出せば、最悪のシナリオからはまだ脱せるし、将来の希望も見えてくるだろう。
だから9条改正には反対です。そして、政権交代！
