訓練の想定は、兵庫県尼崎市にある暴力団事務所に、対立する暴力団の組員が拳銃や木刀を持って襲撃に来たという暴力団抗争です。尼崎南署の署員9人が、組員に見立てた人物を拳銃で撃ったり、さすまたを使ったりして、事務所へ押し入らないよう取り押さえました。訓練は、今月12日、神戸市長田区の路上で、神戸山口組から離脱した任侠山口組の関係者が射殺された事件を受けたものです。警察は、神戸山口組系の「山健組」傘下組員・菱川龍己容疑者（41）が事件に関与したとみて、殺人の疑いで指名手配しています。菱川容疑者は、任侠山口組の織田絆誠代表（50）を襲おうとしたとみられ、警察は、任侠山口組と神戸山口組との対立が激化する恐れがあるとみていて、警察官は、「（抗争が）いつ発生するかわからず、警察でも警戒心を十分に高めています」と話しました。尼崎市内には両方の組織の事務所が複数あるということで、警察は事件発生時に迅速に対応できるよう、訓練を繰り返していきたいとしています。
朝日放送
