>>274
血中の血清(ALT)活性の上昇は、電磁波照射後の組織損傷の代用マーカーとして広く使用されています(Su et al,2006)。
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は、細胞性酵素であり、肝臓の細胞である赤血球に最高濃度で含まれています
(Wu,2006)。高周波電磁界の照射後に実験動物内の肝臓のような臓器に生じた損傷により、追加のASTが血流に放出されます。
血中ASTの容量は、組織損傷の程度に直接関係します。AST濃度は肝炎および外傷で上昇します(Sattar et al,2004)。ALTは、
ASTよりも肝臓の炎症または損傷のより具体的な指標です。血清中のAST濃度の上昇は肝疾患に固有のものではないため、他の
酵素を使用してAST(ALT/AST)比のALTとして疾患を診断しなければなりません。ALT/ASTの比率は、肝臓が損傷しているかどうか
に役立てられます(Hanley et al,2007)。Moussa(2009)は、スイスアルビノマウスの血清トランスアミナーゼ(AST＆ALT)とアル
カリホスファターゼ(ALP)におけるマイクロ波放射の影響を研究し、対照マウスと比較した後、肝臓酵素の有意な増加を示しまし
た。
