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🚓 警察


No.10306397
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>>993
 日本で社会的入院が多く見られる背景には、精神医療そのものが病院に依存しているという状況のほかに、民間病院では、患者を入院させることで経営を成り立たせているという側面があると考えられます。そのため、日本でイタリアのような体制に近づけるには、かなり思い切った改革が必要になるのは想像に難くありません。
しかし、日本でも医療費の高騰が問題になっている現在。財政という面から今の精神医療制度に風穴を開けられるかもしれないと香山さんは言います。現にイタリアでは、医療費が高騰し、そうせざるをえない財政状況だったことが、この体制につながったのだというのです。
「イタリアでは民間の精神科病院がある限り、患者さんを入院させたいと思ってしまう。そのため民間のベッドを持っている精神科病院をなくすということを、法律で決めてしまったわけです。ただ人道主義的なことだけじゃなく、医療費がかかり過ぎて大変だということになって、そういうことをやらざるをえなくなった。日本も今、医療費がすごく財政を圧迫している。奥の手かもしれないけれど、価値観を変えて、高齢の方もいろんなハンデキャップのある人、外国人も受け入れたりして、みんなで一緒に協力してやっていくしかない。それがいいからというよりも、そうじゃないともう日本の社会がもたない、という意識を持たないといけないと思います。」
「私宅監置」という名の下で合法化されていた、精神疾患のある人たちの閉じ込め。そして、今も続く病院での隔離・収容や「社会的入院」。その背景には、自分たちとは違うものを排除しがちな日本の社会が大きく影響していると香山さんは指摘します。
国連は、今から30年近く前に、「障害者を閉め出す社会は、弱くてもろい社会」と決議しました。精神障害者を社会から隔離するのではなく、共に生きていくためにどうしたらよいのかが、今問われています。
この記事は、2018年7月29日放送の「視覚障害ナビ・ラジオ」を基に作成しました。情報は放送時点でのものです。

NHK福祉情報サイト ハートネット


[ 匿名さん ]
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