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楽天・優勝への最大の壁は後半戦の「ブラック日程」だ!

■逃げるイーグルス、猛追するホークス 
去る日曜日、交流戦の最終ゲームとなった阪神との接戦を、今シーズン初の「1対0」でモノにした楽天。

開幕から60試合、1度も首位の座を明け渡すことなく、4年ぶりの栄冠へまた一歩前進するかたちで、交流戦を3年連続勝率5割超えで締めくくった。

とはいえ、2位のソフトバンクも存在感を増している。

4月25日以降に限れば、楽天の勝率.628を上まわる勝率.681の快進撃だ。

武田翔太や内川聖一ら多くの主力級の選手が戦列を離れながらも、3年連続で交流戦最高勝率。

栄冠を手中に収めた。

交流戦開始時に3ゲーム差だった楽天とソフトバンクのゲーム差は、1.5ゲーム差に縮まっている。

■「夏」こそ楽天にとっての真の正念場だ 
優勝争いのカギを握ると見られているのが、球宴までに5試合予定されている楽天とソフトバンクの直接対決だ(6月30日〜7月2日・Koboパーク宮城、7月11日、12日・ヤフオク!ドーム)。

しかし、楽天にとっての「真の正念場」は、オールスターゲーム明けの後半戦になる。

開幕から交流戦までのリーグ戦では、楽天は「ゆとり日程」だった。

ソフトバンクが6連戦を7回戦う日程のなか、楽天は2回のみだった。

先発を6枚揃える必要がなく、いいコンディションを維持しながらゲームに集中できる環境にあった。

対照的に、後半戦で楽天を待ち構えるのは「ブラック日程」だ。

6連戦以上の日程は、ライバルのソフトバンクがわずか3回に対し、楽天はパ・リーグ最多の9回。

オールスター明けは、いきなり7週連続の6連戦で始まる。

■厳しい暑さが予想される8月、楽天の屋内球場試合は3試合のみ 
8月の日程も、楽天にとって大変厳しい。

31日間で27試合を消化する過密スケジュールだ。

試合のない4日間も、そのうち2日は敵地へ転戦する移動日になっている。

さらに、この27試合中、空調が完備された屋内球場は3試合だけ。

対するソフトバンクは26試合中15試合が屋内球場となっている。

5月24日に気象庁が発表した3カ月予報によると、今年の夏は平年以上に暑くなる見通しだ。

特に8月は太平洋高気圧が本州付近に強く張り出すため、厳しい暑さが続くという。

屋外球場のKoboパーク宮城をホームとし、外的環境に晒される屋外試合が多い楽天にとって、今夏は「夏を制する者がペナントを制す」を、文字通り試される季節になる。

■「夏」こそ試される梨田監督の経験と選手運用 
ソフトバンクと比べると、楽天の選手層は決して厚いわけではない。

夏場の選手のコンディション管理に失敗し、主力級が1人、2人と長期離脱することになると、大幅な戦力ダウンは避けられない。

なかでも注意したいのはセンターラインだ。

正捕手の嶋基宏は32歳。

二塁を守る藤田一也も7月で35歳を迎える。

遊撃・茂木栄五郎は成長著しいとはいえ、まだプロ2年目。

中堅の島内宏明はこれまで1度も規定打席到達したシーズンがなく、今後は未知の領域だ。

夏場に首脳陣がどのような選手起用をみせるのか。

勝負の夏こそ、経験豊富な梨田昌孝監督の手腕が試される。

柴川友次NHK大河ドラマ「真田丸」で盛り上がった信州上田に在住。

「ID野球」を掲げたノムさんに感化され、あの夏の熱投からプロ入りした田中将大選手の成長に心を奪われ、山崎武司選手の超弾道に目を丸くし、鉄平選手の快音に喝采を送り、憲史選手の滴り落ちる大粒の汗に一生懸命さの美しさを感じ、楽天が好きになりました。
【日時】2017年06月21日 16:05
【提供】デイリーニュースオンライン

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