超良血の仔がぼちぼち走り出したゾ

NO.5788928 2017/09/16 14:34:16

超良血の仔がぼちぼち走り出したゾ

■いままで鳴りを潜めていた？あの血統が
先週日曜阪神の新馬戦で断然の1番人気に応えたシルヴァンシャー（父ディープインパクト・池江厩舎）。

さてこの仔の母親は？といったらPOGファンなら1秒で正解する世界的名牝。

そう、アゼリ（父ジェイドハンター）である。

そしてそして、前日土曜の阪神新馬戦で勝ったマル外がジャンダルム（父Kitten’s Joy・池江厩舎）。

はい、この仔のお母さんはといったらPOGファンが0.5秒で即答する日本の名牝、ビリーヴなのである。

実はいずれの繁殖牝馬も今までは期待を裏切り続けてきた（といってよい）成績であり、ここへきての確変ぶりにPOGファンならずとも注目してしまう勢いなのである。

■とくにアゼリ！あなたは何してたの！
BCディスタフをはじめ、G1を11勝。アメリカでは賞金女王＆殿堂入りもしているアゼリは「さてこれだけの牝馬でなぜ産駒が走らない」七不思議の典型だった。

ま、その理由を「ちょっと無理っぽい後半現役延長」説に求めるならば、ようやくお母さんっぽい体になってきた、あるいは日本の気候にあってきた、とも言えるんだろうけど。

シルヴァンシャーの新馬戦は「出遅れ→外ぶん回し」の派手な内容ながら、芝走ったし、距離持ったしと、なかなか内容はあった。

2歳9月に二千の新馬戦を走れれば、余裕を持ったローテでクラシックを歩めるからね。

■血統から見えた「驚愕の事実」
ところがアゼリの血統表を見て、オジサンちょっと「寒気が走った」。

シルヴァンシャーは2015年生まれ、母アゼリ17歳のときの産駒だ。

そしてアゼリ自身、さらに母母Zodiac Missが9歳時の産駒である。

いつも言うように繁殖牝馬には8年というサイクルがあり、各年産駒に与える影響力が違う。

とくに9、17歳で産んだ産駒は、母の資質（体力、体質等）をよく引き継ぎ、遺伝的には祖先の血を薄める効果もある。

シルヴァンシャーの好スタートには、それだけの理由があった。

アゼリは09年に日本に来たので、前回9歳時に米でAPインディの仔を産んで以来、これまで日本では一度も繁殖のピークが来ていなかったのだろう。

シルヴァンシャーは父ディープの長所が前面に出て、兄妹とはひと味違う走りを見せてくれるかもしれない。

POGで獲らされちゃった？方、案外いけるかもよ。

■ジャンダルムについてもひとこと
さて反対にスプリンターを輩出するビリーヴの6番仔ジャンダルムは、新馬戦こそマイルをこなしたものの、体型とストライド、気性などから見れば「やっぱりマイル以下が活躍の場」かと思われる。

陣営は素質があるから距離も持つと思いたいだろうが、そこは血の宿命。

皐月賞以後は早晩マイラーに転身する気がする。

もちろん、素質は一級品だろうけど。

【日時】2017年09月16日
【提供】YAZIUP

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