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台風一過の23日、宮崎県と鹿児島県にまたがる新燃岳でも、久しぶりに晴れ、火口内からはさかんに白い噴気が立ち上った。
気象庁の現地調査によると、1週間前に比べて火山ガスの放出量が10分の1に減少したという。
気象庁によると、新燃岳の西側斜面の割れ目付近では、噴気や地表の高温域に大きな変化はなかったが、前回調査を行った16日に比べて、二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量は1日あたり50トンと10分の1に減少していた。
上空からの観測では、11日に噴火を起こした火口内東側の火孔など複数の箇所から白い噴煙が立ち上り、100メートルほど上空に立ち上るようすがみられた。
また、監視カメラの観測では、白い噴煙が一時期、火口上空600メートルまで到達するのも確認されたという。
新燃岳付近を震源とする火山性地震は、22日に11回、きょうは午後3時までに3回発生。
また、新燃岳から6キロ北西に位置するえびの岳(硫黄山の南西3キロ付近)では、きょうも火山性地震が1回観測されており、今後、小規模噴火が起こるおそれがあるという。
気象庁は、2011年の噴火同様、えびの岳から多量のマグマが新燃岳の直下に供給されれば、再び大規模な爆発につながるおそれがあるとして、引き続き警戒を呼びかけている。
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