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台風の共食い?接近で起こる怪現象 太平洋で同時発生
今月はすでに7個の台風が発生しているが、太平洋上には現在、複数の熱帯低気圧が発達している。

このうち、きのうまでメキシコ沖に3つ並んでいたハリケーンとトロピカル・ストームは、27日現在、ハリケーン「ヒラリー」を残して失速。

また、5号と一緒に発生した6号も消えた。

太平洋の東西で同時に起きたこの怪現象は、お天気博士の藤原咲平氏が提唱した「藤原効果」によるものなのだろうか?

当サイトで26日に報じた、メキシコ沖に並んだ「2つのハリケーンと熱帯低気圧」をご記憶だろうか?

気象衛星画像には、3つが横一列に綺麗に並んでいるのがはっきりととらえられていた。

ところが一夜明けた27日、NOAAの国立ハリケーンセンターは、「アーウィンは急速に弱体化した」と発表。

肩透かしにあった気分だが、発表によると、アーウィンは、勢力が強いヒラリーに吸い寄せられるように接近して勢力を失い、2〜3日以内に「相互作用」が起こり、ヒラリーの東側で小さな嵐となると予測されている。

米国のメディアでは「Dangerous Dance:Hurricanes’ Dalliance May End in 'Cannibalism'(危険なダンス:2つのハリケーンの接近は'共食い'で終わるかもしれない)」といささか物騒な表現で紹介されているが、日本周辺でも最近同じ現象が起こっていたのだ。

先週21日に発生したふたつの台風。

5号は南鳥島近海で迷走しながら発達を続け、北側を日本に向かって西向きに進んでいた6号は、25日夜にふっつりと熱帯低気圧に変わった。

それ以後、5号はますます勢力を強め、今週末から週明けにかけて、日本の南に近づくと予想されている。

太平洋の東西で同時期に起きた、熱帯低気圧同士の接近。

気象庁の前身の中央気象台の藤原咲平台長は1921年、複数の台風が1000キロ以内に接近したとき、相互に干渉して複雑な動きを起こすことから、進路の予測が困難になると提唱している。

それぞれの台風の勢力が拮抗している場合は、その中間点を中心にして回転運動が起こる。

一方で、台風の勢力が異なる場合は、弱い方の台風が大きな方に取り込まれるほか、追いかけたり、平行移動したりするなど、さまざまなパターンが見られるという。

米国の気象学者の間では「ほぼ同じ時期に、太平洋上で2つの“藤原効果”が観測されるのは極めて珍しい」として、発生メカニズムについて詳しい分析を急いでいる。
【日時】2017年07月27日 12:43
【提供】ハザードラボ

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