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290年ぶりの噴火か? アイスランド最高峰で火口壁拡大 氷河に異変
アイスランド最高峰のエーライヴァヨークトル山では、氷河の下で地熱が上昇し、火口壁が拡大しているのが地球観測衛星の画像で確認された。

同国の気象庁(IMO)は、約290年ぶりに火山活動が高まっているとして監視体制を強化している。

アイスランドは、厚く覆った氷河の下に32の活火山が隠れていて、最近では2010年4月のエイヤフィヤトラヨークトル山、翌年5月のグリムスヴォトン山が相次いで噴火し、大量に飛散した火山灰で、ヨーロッパ全域の航空路が数週間麻痺した。

標高2109メートルと同国最高峰のエーライヴァヨークトル山では、1727年〜1728年にかけて噴火して以来、火山活動が観測されていないが、今年6月以降、火山性地震が相次いでおり、10月には最大マグニチュード3.5を観測。

1カ月間で80回近い地震が発生している。

同山の周辺では2015年以降、地盤の隆起が継続しており、アイスランド大学と同国気象庁は今月初め、新たにふたつの地震計を増設。

今月17日に米国の地球観測衛星ランドサットは、氷河の下のカルデラ内の火口壁が拡大し、火口内にできた空洞に氷が落ちた異変をとらえた。

同日、上空を飛んだパイロットによると、カルデラの大きさは直径約1キロに広がっており、気象庁は地下のマグマによる地熱が上昇していると推測している。

この影響で、氷河から溶け出した水が、火山から南東方向に流れ、付近では硫黄(硫化水素)の匂いが確認されているという。

同国気象庁は「ただちに噴火する心配はない」としているが、エーライヴァヨークトル山の航空コードを1段階引き上げて黄色にすると発表した。
【日時】2017年11月20日 12:33
【提供】ハザードラボ

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