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広島県三原市の温泉施設を利用した客がレジオネラ症に集団感染した問題をめぐって、県は25日、入院していた50代の男性患者が肺炎で死亡したと発表した。
この問題は、広島県三原市の森川観光が経営する日帰り温泉施設「みはらし温泉」を3月初旬から中旬にかけて利用した30代から80代までの40人が、肺炎などを引き起こすレジオネラ菌に集団感染したもの。
これまでの調査で、みはらし温泉の入浴施設の温泉水からはレジオネラ菌が検出されており、患者40人はいずれも医療機関で治療を受けている。
国立感染症研究所によると、レジオネラ菌は循環式の浴槽や給湯設備などに侵入して繁殖し、菌を含んだ空気を吸い込むことで感染する。
抵抗力のない高齢者や糖尿病患者、呼吸器疾患がある患者が感染すると、肺炎を起こすリスクがある。
みはらし温泉は21日から営業を自粛しており、県は営業停止も含めて処分を検討している。
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