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「アゴが細い人は左利きが多い?」 米ワシントン大学
アゴが細い人は、利き手が左手の可能性が約25%高くなる——。

米ワシントン大学歯学部の教授は、全米の1万3000人以上を対象にした国民調査を通じて、なんとも奇妙な結論にたどりついた。

身体や脳の非対称性を研究する専門誌『Laterality: Asymmetries of Body, Brain and Cognition』に掲載された論文によると、ワシントン大学のフィリップ・ヒュージョエル博士は、約2000年前の古代ギリシアの医師が書き残した「アゴが細い人は、結核になりやすい」という記述に着目。

20世紀に入ってからの研究で、低体重でひょろひょろっとした体型の人は、結核菌への感受性が高い傾向があることは指摘されており、そういう人の特徴のひとつに「アゴの細さ」も挙げられることから、博士は古代ギリシアの医学はあながち間違ってはいなかったと主張し、この説を元に、アゴの形と結核のかかりやすさを関連づける遺伝子は、左利きを決める遺伝子とも関係があるのではないか?という仮説を打ち立てた。

トンデモ学説のようにも聞こえるが、ヒュージョエル博士は「全くのデタラメではない」と根拠をあげる。

欧州で結核が大流行した18〜19世紀、患者が多かった英国は「西ヨーロッパの結核の首都」と呼ばれ、患者は痩せていて栄養状態が悪く、左利きの割合が多かったという(今もロンドンでは感染率が高い)。

一方で、北方の先住民族イヌイットは、十分な医療が受けられない生活環境にもかかわらず、丈夫なアゴを持ったガッチリした体型で、道具は右手で扱い、結核患者も少なかった。

大胆な仮説を立てたヒュージョエル博士は米国で過去に3回実施された1万3536人が参加した国民健康調査を分析。

顔の形を6タイプに分けて、統計学的な分析を行った結果、青年世代の5分の1はアゴが細く、下アゴが後退して歯の噛み合わせが悪いことが判明。

そのうち25%近くが左利きだったという。

左利きは人口の約10%だと言われていることから、それに比べると、アゴの細い人に、いかに左利きが多いかが示されたという。

ヒュージョエル博士は「これが単なる偶然なのか、それ以上のものかは、詳しい研究が必要だ」と認めつつも、今後は聞き手とアゴの形を決める遺伝子にどんな関連性があるのか、引き続き調べていくと話している。
【日時】2017年04月30日 06:00
【提供】ハザードラボ

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