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TBSとフジは今年も『紅白』裏で時代錯誤の格闘技対決
TBSとフジテレビが、大みそかの『NHK紅白歌合戦』の裏で、今年も性懲りもなく、“時代錯誤”の格闘技対決を行うことがわかった。

TBSは今年で5年目を迎えるスポーツバラエティ『史上最大の極限バトル KYOKUGEN 2016』(12月31日午後6時〜11時30分予定)を放送するが、その番組の一コーナーで、元K-1 MAX世界王者の魔裟斗と、元PRIDEライト級王者の五味隆典が対戦する。

舞台は神奈川・横浜市の大さん橋ホールで、K-1ルールの3分5ラウンドで判定決着なし。

昨年の大みそか、魔裟斗は6年ぶりの“一夜限定復帰”と称して、総合格闘家の山本“KID”徳郁と、K-1ルールの3分3ラウンドで、11年ぶりに再戦。

KIDは距離を取って、ほとんど攻撃することなく、魔裟斗の一方的な判定勝ちとなった。

魔裟斗は試合後のインタビューで、「もうリングには上がらない」とコメントしていたが、TBSのオファーにあっさり前言を撤回し、2年連続で『KYOKUGEN』で試合をすることになった。

この一戦が放送された時間帯(第3部)の視聴率(午後10時〜10時52分)は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、試合後のインタビューやエンディングを織り込んだ第4部(午後10時52分〜11時35分)は4.6%だった。

同番組の他の時間帯の視聴率は、第1部(午後6時〜7時)が8.8%。

ボクシングの井岡一翔、高山勝成の2大世界戦をオンエアした第2部(7時〜10時)は7.7%。

数字的には、魔裟斗の復帰戦がいちばん高い視聴率であったが、しょせん1ケタ台。

『紅白』の裏で民放1位だった日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日年越しスペシャル 絶対に笑ってはいけない名探偵24時!』の第1部(午後6時30分〜9時)=17.8%、第2部(午後9時〜深夜0時30分)=15.3%には遠く及ばず、自慢できるような視聴率ではなかった。

「大みそかには、プロボクシングWBA世界フライ級王者の井岡一翔が、島津アリーナ京都で、同級暫定王者のスタンプ・キャットニワットと王座統一戦を行います。
TBSから正式な発表はまだありませんが、今年も『KYOKUGEN』で井岡の試合を放送するのは決定的です。
『KYOKUGEN』は今年も井岡、魔裟斗、バラエティの3本立てとなります。五味は確かに全盛期の総合格闘技を支えた選手ですが、もう“過去の人”で、一般的なネームバリューではKIDより下。
五味もKID同様、米国最大手の総合格闘技団体UFCに上がっている選手ですから、ガチンコの試合ではなく、エキシビション的な色合いになるのが濃厚です。
アトラクションのようなものでしょうから、“判定決着なし”は当然のこと。魔裟斗がまた復帰ということで、昨年よりインパクトも小さいですし、統一戦の井岡の方が視聴率を取るような気がします。視聴者もバカではありません。
昨年、KIDとのああいった試合を見せられていますから、視聴率的には大きな期待はもてないのでは? とても、『ガキ使』には肉薄などできないでしょう」(スポーツ紙記者)

一方、昨年大みそか、2005年の「PRIDE」以来、10年ぶりに格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND PRIX〜IZAの舞』を中継したフジテレビが、今年も『紅白』の裏で、『RIZIN』を放送することを決めた。

オンエアは午後6時から11時45分で、昨年より1時間長くなる。

今年も12・29&31さいたまスーパーアリーナでの2連戦を中継。

すでに、「無差別級トーナメント2回戦」のミルコ・クロコップvsヴァンダレイ・シウバ、高阪剛vsバルト(元大関・把瑠都)。

スペシャルワンマッチの川尻達也vsクロン・グレイシー、所英男vs山本アーセン、アンディ・ウィンvs山本美憂、ギャビ・ガルシアvs神取忍、坂田亘(小池栄子の夫)vs桜井“マッハ”速人などの対戦カードが決定しているが、正直、「昔の名前で出ています」との印象が強い。

昨年大みそかの『RIZIN』の視聴率は、第1部(午後7時〜8時45分)=5.0%、第2部(午後8時45分〜10時30分)=7.3%、第3部(午後10時30分〜11時45分)=3.7%。

今年9月25日にゴールデン帯(午後7時〜9時54分)で放送された『RIZIN』は8.5%で、いずれも合格点にはほど遠い視聴率だった。

それでは、なぜフジは2年連続、『紅白』の裏で、『RIZIN』を中継するのか?

「フジの『紅白』の裏の視聴率は。14年の『THE FACE OF 2014 世界が選ぶ今年の顔!アワード』が4.0%、『ワンピース エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』が3.3%、『2014→2015 ツキたい人グランプリ〜ゆく年つく年〜』が2.5%と、すべて5%割れ。
13年の『祝!2020 東京決定SP』に至っては、第1部『スポーツ衝撃の生対決と伝説の名場面で最高のおもてなし』が2.0%、第2部『東京五輪夢と奇跡の物語」』が2.5%と惨たんたるものでした。ですから、一から新たな番組を企画、制作して爆死するより、7〜8%台は見込めそうな『RIZIN』の方が、『まだまし』との考えなのでしょう。
妥協案以外のなにものでもありません」(テレビ誌関係者)

かつて、全盛期のK-1『Dynamite!!』(TBS)、『PRIDE 男祭り』(フジテレビ)は、大みそかのプライム帯で15%超の視聴率を獲得する人気コンテンツだった。

しかし、それは過去の話で、格闘技ブームなど、とうの昔に去っている。

そんな中、今年も『紅白』の裏で格闘技対決など、“時代錯誤”もはなはだしい。

ただ、両局にとっては、他の企画では数字が取れないために選択せざるを得なかった“苦肉の策”なのだろう。
【日時】2016年11月30日 18:00
【提供】日刊サイゾー

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