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地球上の海氷面積が観測史上最小に 衛星がとらえる
地球上に存在する海氷面積が、観測史上「最小値」を記録したことが、日本の人工衛星「しずく」の観測で明らかになった。

過去11年間でタイの国土とほぼ同じ面積の海氷が失われたという。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、今月9日時点で地球上に存在する海氷面積は1571万6332平方キロメートル。

1978年に始めた衛星による観測以来、これまでの最小記録は2006年1月25日の1621万9388平方キロメートル。

それから11年間で失った海氷面積は約50万平方キロで、日本(約37万8000平方キロ)の1.3倍ほど大きいタイの国土と同じ面積が失われた計算だ。

北極海では近年、海氷が小さくなる傾向が続いていて、2012年9月には、観測史上初めて400万平方キロメートルを下回って過去最小を記録。

その後、いったんは回復したように見えたものの、昨年11月から12月にかけて、急激に減少した。

一方で、南極海では減少が食い止められ、2014年には観測史上最大まで面積が拡大したが、当サイトでもたびたび報じているように、地球温暖化の影響で2016年は過去最速ペースで融解が進んだ。

海氷は表面が白いため、海水面と比べて太陽光を反射しやすく、地球大気の冷却装置としての役割を担っている。

しかし、海氷が少なくなると、その下にある黒い海水面が露出して、熱の吸収が進み、海水が温められて、海氷がさらに溶けやすくなる悪循環に陥る。

海氷に限らず、積雪や氷河でも同じことが起こるため、一度減少し始めた雪氷は加速度的に融解が進む可能性があるとJAXAは警鐘を鳴らしている。
【日時】2017年02月24日 15:40
【提供】ハザードラボ

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