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8月11日に放送されたNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の第30話が、大河ドラマ史上最低となる5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。
日本人で初めてオリンピック選手となった金栗四三と、東京にオリンピックを招致した田畑政治の姿を描く同ドラマだが、第6話以降、25話連続で平均視聴率が1ケタ台となり、これまでの大河ワーストについても、第22話が6.7%を記録していた。
このペースが続いていけば、不名誉な記録は今後も次々に塗り替えられていくこととなりそうだ。
放送開始前から「大河で現代劇は厳しい」という声もあったが、フタを開けてみれば、下馬評をさらに下回る低視聴率ぶりとなった『いだてん』。
「すでに一部業界内では、題材が時代劇だったとしても、“大河枠”自体がオワコンと言われているのが実情です。大河ドラマのピークは1980年代で、30%台を連発していたものの、2010年代からは“不毛地帯”となってしまっています」(テレビ局関係者) 歴代大河ドラマのワースト視聴率を振り返ると、94年の三田佳子主演『花の乱』第20話が10.1%を記録した後、12年の松山ケンイチ主演『平清盛』第45話が7.3%で更新。
『いだてん』に関しては、すでに7.3%を4度も下回っている。
「全話平均視聴率のワースト1位は12.0%を記録した『平清盛』と15年の井上真央主演『花燃ゆ』、3位は12.7%で18年の鈴木亮平主演『西郷どん』となり、全て10年代の作品。ただ、『平清盛』や『花燃ゆ』にしても、10%を下回ったのは数話のみですし、大半が1ケタ台を記録する『いだてん』の低迷ぶりは異例すぎます」(同) なお、『いだてん』の最高視聴率は初回に記録した15.5%。
前作『西郷どん』の初回視聴率15.4%を0.1ポイント上回ったものの、歴代ワースト3位。
「主演が中村勘九郎から阿部サダヲに交代した第二部が、第25話より始まったものの、今のところ視聴率に大きな変化はみられません。このままのペースでいくと、最低視聴率に加え、全話平均視聴率など大河ドラマのワースト記録を更新続けることになるでしょう」(同) 残り20話となった『いだてん』だが、少しでも事態を好転させるきっかけは、果たして訪れるのだろうか。
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