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世界保健機関(WHO)によると、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)政府が8日、エボラ出血熱の新たな流行を宣言した。
コンゴでは、同国北西部トゥンバ湖のほとりに位置するビコロ地区の患者5人から採取した血液のうち、2人からエボラウイルスの陽性反応が確認された。
周辺では過去5週間で21人の感染が疑われており、このうち17人が相次いで死亡している。
ビコロ地区の保健施設には、検査機能がなく、医療物資も少ないことから、WHOは専門家チームを現地派遣することにしている。
コンゴでは1976年以降、病名の由来となったエボラ川流域を中心に小規模な流行が繰り返し起きており、今回の流行は9回目だ。
2014年から2016年にかけて、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国を中心に感染が拡大したエボラ出血熱の「アウトブレイク」では、2万8000人以上が感染し、1万1000人余りが死亡している。
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