西九州新幹線 平均乗車率33% JR九州“順調なスタート”
10月24日 17時36分
西九州新幹線の開業から1か月が経ちました。
この間の平均乗車率は33%となり、JR九州の古宮社長は順調なスタートが切れたとの認識を示しました。
総工費6200億円をかけ整備された西九州新幹線は、先月23日に佐賀県の武雄温泉駅と長崎駅の66キロの区間で開業し、全国で最も短い新幹線が誕生しました。
JR九州の古宮社長は24日の記者会見で、開業日から今月22日までの1か月の利用状況を公表し、利用者数はおよそ19万8000人でした。
コロナ禍前の2018年の同じ時期の在来線特急の諫早・長崎間の利用者と比べると2%多かったということです。
一方、乗車率は指定席が50%、自由席が23%で、全体では33%でした。
全国の新幹線を見ますと、2016年に新青森・新函館北斗間で開業した北海道新幹線の当時の1か月の乗車率が27%となっていて、今回、この水準は上回ったことになります。
1か月の利用実績について古宮社長は「私もこの1か月間に4、5回長崎に行ったが、指定席はほぼ満席だった。一定の成果が出た」と述べ、順調なスタートが切れたとの認識を示しました。
そのうえで「地元との関係ができてきたので観光キャンペーンをするなど、長い目で観光の魅力向上に取り組みたい」と述べ、沿線自治体と協力して持続的な乗車率の向上に努めていく考えを示しました。
www.nhk.or.jp/lnews/saga/20221024/5080013046.html
NHK佐賀