中米グアテマラのフエゴ山で現地時間3日、爆発的噴火が発生した。
同国防災機関(CONRED)によると、火口に堆積していた溶岩ドームが崩壊して発生した火砕流に巻き込まれ、少なくとも25人が死亡、20人が負傷、3100人が避難しているほか、多数の行方不明者が出ている。
標高3763メートルと富士山とほぼ同じ高さのフエゴ山は、首都グアテマラシティの南西30キロにそびえる同国内で最も活発な火山だ。
先月下旬以来、中規模爆発が続いていたが、現地時間3日、轟音とともに大爆発し、火山灰を大量に含んだ噴煙が海抜1万メートル以上に達した。
爆発の瞬間、火口に堆積していた溶岩ドームが崩壊。
火山灰や火山岩が火砕流となって渓谷に沿ってものすごい速さで下り落ち、ふもとの村を襲った。
また雨で水を含んだ火山泥流も発生。
これまでに少なくとも25人が死亡、20人がケガで病院に運ばれ、多数の行方不明者が出ているという情報がある。
ジミー・モラレス大統領は緊急事態を宣言し、「火山周辺のエスクイントラ、サカテペケス、チマルテナンゴの3地域が壊滅的なダメージを受けた」と述べた。
また、溶岩流に飲み込まれたエル・ロデオ地区には、多くの住民が逃げ遅れて巻き込まれた可能性があるが、緊急車両が溶岩流に阻まれて捜索・救助に向かえない状況だという。
フエゴ山では現在も噴煙が絶え間なく噴出しており、首都のラ・アウロラ国際空港では大量に降り積もった火山灰の影響で滑走路を閉鎖している。
地元の専門家によると、今回の爆発は1974年以来、最大規模の被害に及ぶ可能性があり、約170万人の国民が噴火の影響を受けているという。
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【日時】2018年06月04日(月) 15:55
【提供】ハザードラボ