僕が思っている仮説で、「学生人気企業ランキング上位の会社は、中長期的に潰れる」というものがあります。まあ、潰れるというのは言いすぎにしても、状況が悪くなる会社が多かったりします。
学生が企業を選ぶときは、情報が少ないことがほとんどです。その中で、「なんかおしゃれそう」「安定してそう」という、業務とまったく関係のないことに期待して学生が集まるわけです。
そういう学生がたくさん応募してくる中で、企業は人を選ばなくてはいけないので、結果、ロクでもない人材が集まります。そのロクでもない人たちが10年後や20年後にその会社の中堅になっていくわけですから、まあ後は推して知るべしですよね。
僕が学生だったとき、つまりバブル時代は銀行が人気だったんですが、銀行は没落しました。あと、航空会社も人気でしたが、JALは1回崩壊しました。
最近を見ても、IT系企業は人気が出たらその後にガクッと下がる傾向があります。まあ、学生は基本的に騙されやすいわけです。
[匿名さん]
僕はまわりに流されて就活をするということを選ばなかったのですが、それは浪人生活を経験していたことが大きかったと思います。
現役で大学に入れなかったので、1年間だけ浪人生活をしていたのですが、そうすると1年間、ほぼ夏休みみたいな生活を過ごすわけです。
夏休みの宿題をほとんど最後までやらないのと同じように、浪人時代も受験ギリギリまで勉強をしなくなります。
僕も、毎日好きなことをしたり友達と遊んだりしていて、ただお金はなかったので、お金がない中でいかに楽しく暮らすかということを工夫していました。その体験が、僕の中に染み込んでいて、今もその延長のような感覚があります。
その経験があると、「高校→大学→就職」というストレートな道にいる安心感というものが抜け落ちます。
その感覚がないと、会社を辞めることへの抵抗や、キャリアが途切れることへの不安が出てくるのですが、そんなものは幻想にすぎません。
[匿名さん]
ここで、僕のこれまでのキャリアについて紹介しておこうと思います。
僕は中学生まで、「多分、将来は学者になるだろう」と思っていました。まあ、高校では授業に出ないで寝ていたりしていて成績も悪かったので、無理だということに気づきましたけどね。
その後、大学1年生の終わりに友達と会社を作って、3年の夏から4年の夏まで留学をしました。
就活のピークは3年の春でしたが、その期間に日本にいなかったので就活はしないまま、日本に戻って慌てて数カ月で卒論を書いて卒業をしました。
会社を作ったのは、ヒマだったということが一番の理由で、合資会社は資本金1円で作れたのでおもしろそうだと思って起業しました。
その当時、ちょうどインターネットが出回っていた頃だったので、ホームページ制作会社からはじめたのです。
そのとき一緒に会社を作った人は、その後まともな職に就いてしまいましたが、僕はふわふわと会社をやり続けました。
[匿名さん]