>>0 東京経営調査のトピックスより。
T(株) (群馬県 総合建設業)
ゴルフ場開発の失敗
事業が縮小するなか、平成10年頃から子会社を通して、ゴルフ場開発に着手、当社が資金を調達し貸付けていた。しかし、市況低迷などから開発計画は途中で頓挫、子会社はすでに休眠状態となり、貸付金31億円余りが回収不能となった。
当社も業績低迷から返済原資などはなく、群馬銀行から30億円内外を借入ていたが、整理回収機構に債権譲渡されている。平成23年1月時点で自社不動産開発資金含めて45億円の借入金残高があるが、元本返済猶予、金利支払停止の措置が取られ、新たな資金調達が困難となっている。
純資産は4億円余り、自己資本比率は6%程度、ゴルフ場用地の売却は進まず、不良資産となった貸付金の償却をすれば債務超過に転落することは確実である。
本業ではなんとか利益を計上できるような体質に改善してきたが、ゴルフ場開発の失敗が大きな負担となってのしかかっている。
Tとは、いったい?