国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在を終えた日本人宇宙飛行士・金井宣茂さんは日本時間3日夜、ソユーズ宇宙船で中央アジアのカザフスタンに無事着陸した。
昨年12月の打ち上げ以来、168日間に及ぶ滞在だった。
金井さんと米ロの宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船は、日本時間3日午後6時16分、ISSから切り離され、3時間23分後の午後9時39分、カザフスタン中心部のジェスカスガンに降り立った。
金井さんと同乗した米航空宇宙局(NASA)のスコット・ティングル宇宙飛行士にとっては初のミッションだが、ロシアのアントン・シュカプレロフ宇宙飛行士は、過去3回の滞在で計532日間に及ぶ滞在記録を伸ばしている。
医療テントで健康状態のチェックを受けた金井さんは「ジェットコースターのようだった。ソユーズの手順書が重くなり、重力を感じた。これから誰もが宇宙に行く時代が来る。自分はその先駆けとして貢献できて幸運だった」とコメント。
地上に帰ってきて一番したいことを尋ねられて「ずっと宇宙食だったので、白いご飯とお味噌汁が食べたい」と述べた。
金井さんは今年2月、ティングル飛行士とともにISSの船外活動に初挑戦したほか、4月にはロボットアームを操作して無人補給丘ドラゴン」のキャッチにも成功したほか、無重力空間で受けるストレスの医学実験など健康長寿に関する研究で成果を上げてきた。
2019年に自身3回目のISS滞在を控えている野口聡一宇宙飛行士は、「日本人飛行士4人目となる船外活動、国連宇宙部との連携協力第1号となる超小型衛星の放出など、金井さんの宇宙飛行士としての技量が遺憾無く発揮されて、国際的な評価も高まった」とこれまでの労をねぎらった。
【日時】2018年06月04日(月) 10:17
【提供】ハザードラボ