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石平のＣｈｉｎａ　Ｗａｔｃｈ
新生児数激減にみる暗い未来
2021/5/27 09:00
石 平
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石平のＣｈｉｎａ Ｗａｔｃｈ

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中国の習近平国家主席＝今年３月、北京（ロイター）
中国の習近平国家主席＝今年３月、北京（ロイター）
今月１１日、中国国家統計局は２０２０年に実施された、１０年に１度の国勢調査の結果を発表した。注目されるのはまず、高齢者人口の増加と働き手世代の減少である。６０歳以上は約２億６千万人となり、総人口に占める割合は１８・７％で、１０年の前回調査と比べて５ポイント以上上昇した。それに対し、１５～５９歳は約８億９千万人となり、前回調査から６・７９ポイント低下した。

諸先進国と同様、人口構造の高齢化や労働人口の減少は中国でも進んでいるが、中国の深刻さは諸先進国以上である。それを端的に示した衝撃的な数字が、国勢調査結果の発表と同時に披露された。

国家統計局の寧吉哲局長は国勢調査発表の記者会見で、２０年における全国の新生児数が約１２００万人である、と発表した。