今月19日までの1週間で、全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者数は、推計で約4万人にのぼり、新潟県魚沼市では患者数が警報レベルを超え、長崎県の2地区で注意報レベルに達したと国立感染症研究所が発表した。
国立感染症研究所の最新の調査報告によると、今月13日〜19日までの1週間で、全国5000カ所の医療機関を受診したインフルエンザ患者の数は、1医療機関あたり0.77人となり、前週に比べて0.25人増えた。
1医療機関あたりの患者数を都道府県別に見ると、沖縄県が最も多く4.1人、次いで長崎県(3.31人)、宮城県(1.87人)、福井県(1.59人)、石川県(1.58人)と続く。
定点医療機関からの報告をもとに、全国の医療機関をこの1週間で受診した患者の数を推計すると約4万人となり、前週より1万人近く増えた。
国内の自治体では、定点医療機関あたりの1週間の患者報告数が10人を超えると注意報、30人を超えると警報を発表していて、大きな流行になる前の目安としているが、現在、注意報レベルに達したのは、長崎県の佐世保市と県北地域の2カ所で、新潟県魚沼市では警報レベルを超えた。
定点医療機関からの報告によると、28の都道府県で60人が入院しており、そのうち最も多いのが80代以上で18人、次いで70代が11人と、高齢者が半数を占める。
【日時】2017年11月27日(月) 15:37
【提供】ハザードラボ