原作が良作なら、誰が監督しても良い映画になるのか。
お笑い芸人・又吉直樹(36)の小説『火花』の映画版で、監督に板尾創路(53)、出演キャストには菅田将暉(23)や桐谷健太(37)、木村文乃(29)ら旬の役者が起用されることが発表された。
ファンの間では、賛否両論の板尾創路が監督をつとめるため「プロの監督の方がいいよ」などと不安の声が漏れている。
■監督は板尾……又吉に拒否権なし?
又吉が執筆して芥川賞を受賞した小説『火花』。
お笑いにまつわる交流を通じて、若者の苦難や葛藤を描く。
映画版では主人公・徳永役を菅田が、徳永が憧れる先輩・神谷を桐谷が演じる。
監督の板尾は、半年がかりで脚本を作るなどヤル気十分。
また「キャスティングに関しては、関西出身のドリームキャストで何の心配もしていません。最終的に『スパークス』と『あほんだら』という2組の漫才コンビを誕生させ、M-1グランプリに出場させたい」と語っている。
「板尾は、原作者の又吉からすれば同じ事務所の大先輩。性格も優しい又吉が、『監督がダメ』なんて口が裂けても言えない。拒否権はないでしょう」(芸能関係者)
とはいえ、ファンの反応は良いとは言えない。
「監督は板尾でいいの?」「プロの監督の方がいいよ」「残酷なシーンとか結構悪趣味な感じになりそう」「なんでも菅田将暉使っておけばいいと思ってない?」と不安の声が漏れているのだ。
板尾は過去に『板尾創路の脱獄王』や『月光ノ仮面』を監督した経歴をもつ。
その仕事ぶりは一部業界人から高い評価を得ているものの、巷ではいずれも「理解できない作品」「意味不明」「シュール」「良かった」などと賛否両論を招いている。
板尾は、いわば一般人には難解な映画を作る傾向がある。
「Netflix版の『火花』は、あまり目立たなかったが良作。徳永役の林遣都(26)も神谷役の波岡一喜(38)もなかなか役にハマっていた。映画版は、ドラマ『ボクの妻と結婚してください。』(NHKプレミアム)が映画化した時のように、企画が安易で失敗しそうな気配がある。2月26日からNHKでも放送されるNetflix版と比較されるのは必至。とにかく板尾の采配がカギを握りそう。博打感がかなり強いのではないでしょうか」(芸能関係者)
映画『火花』の公開は今年11月。
観客に「意味が分からない」と叩かれ、お寒い結果にならないことを祈るばかり。
半年かけたという力作の脚本に期待したい。
【日時】2017年02月17日(金) 07:10
【提供】デイリーニュースオンライン