24日、カクバリズムと思い出野郎Aチームが主催したイベント『ウルトラ“フリー”ソウルピクニック』にて差別表現があったとして、株式会社カクバリズム、差別発言をした女芸人Aマッソ(加納愛子・村上愛)が所属する株式会社ワタナベエンターテインメントが、公式HPに謝罪文をアップした。
「謝罪文には、同ライブに出演していたAマッソが、ダイバーシティについて配慮を欠く発言を行ったと記されています。ネットで調べると、あるハーフのスポーツ選手に“漂白剤がいる”と漫才で発言したようですね。
時代も進み、特にSNSが普及してから、人種差別発言については厳しい目を光らせる人も多くなりました。
ダウンタウン・浜田雅功がエディー・マーフィに扮した時に黒塗りをして物議を醸しましたし、バカリズムがコマーシャルで外国人を演じる際、付け鼻をして苦情も起きました。
こうした騒動がある中で、ネタに“漂白剤”などを取り入れるのは言語道断。明らかな勉強不足ですし、そもそもそういった差別心を持っていたと思われても仕方ありません」(芸能ライター)
■アンガ田中も注意していた
Aマッソは前衛的なネタで業界内にもファンが多く、最近ではネタ番組やバラエティーにも出演するようになったワタナベイチ押しのコンビである。まさに“これから”という時だったため、ネットでは残念がる声も多い。
「彼らの事務所の先輩であるアンガールズ・田中卓志が23日、オードリーの番組『あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜』(テレビ東京系)にて、ファミリー層がいる客前で下ネタを言うなど、尖りまくっている彼女たちに注意したことがあったと明かしていましたね。
今回を機会に、ネタにしても良いラインを見つけて漫才に精進してほしいです。
ただ、彼女たちの発言に対して、罵詈雑言でAマッソを傷つけようとする人がとにかく多い……。
それは差別発言とやっていることは一緒で、ただの誹謗中傷です。差別発言に対して怒りをぶつけるのは当然ですが、その方法だと、自分にブーメランが返ってきていると気付けないんでしょうね」(同上)
彼女たちの笑いで救われる人も多くいるのも事実。漫才は、人を悲しませることではなく、笑わせるものであることをもう一度見つめ直し、再出発してほしいものだ。
■「漂白剤」に批判殺到
Aマッソは、幼馴染の村上愛と加納愛子によって結成されたお笑いコンビ。2016年のM-1グランプリではセミファイナルに進出するなど、霜降り明星などと並び「お笑い第七世代」と呼ばれる若手お笑い芸人の一角として知られている。
問題の発言があったとされるのは、9月22日に東京・二子玉川で開催された無料イベント「思い出野郎Aチーム presents ウルトラ“フリー”ソウルピクニック」だ。
観覧していたイベント参加者によると、ネタ中に「大坂なおみに必要なものは?」「漂白剤」というやりとりがあったという。
Twitter上では、イベント直後からこの発言に関する指摘が相次いで上がっていた。
参加者によると、イベントのお笑いライブで、Aマッソは「質問に対して薬局にあるもので答える」という漫才を披露していた。
村上さんがお題を出し、加納さんが回答する形式だった。漫才の後半、「大坂なおみに必要なものは?」と投げかけ、「漂白剤。あの人日焼けしすぎやろ!」と答えたという。
参加者は「流石にこんなに露骨な差別表現しないよね?」と戸惑いを感じたと明かす。
「ボケが連発されていた流れの中で、最初は笑ってしまったのですが、『あれ?いまおかしいこと言ってない?』という空気が漂いました。
元から過激なネタやいわゆる『尖った』ネタをする人だという印象でしたが、ここまで露骨な差別表現するなんて……と驚きました」
「ガッカリはしましたけど、この件で嫌いになるとかはない。どういう意図を持って発言したのか等説明責任はあるとは思うので、その辺しっかりしてほしいなと思いました」
【日時】2019年09月25日(水)
【提供】gossip!