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箱根にある強羅(ゴウラ)は、神奈川県足柄下郡箱根町の大字。
強羅温泉の地は元々、箱根町にある神山の火山活動により形成された堆積物に覆われた家屋も一つもない原野だった。
「強羅」という名は、梵語(ボンゴ)の「ゴーラ」が石の地獄を表すことから、転化して「ごうら」と付けられたと云われる。
梵語とは、古代インドのサンスクリット語。
他に説として、「亀の甲羅」。山の木々囲まれた姿が、亀の甲羅に似ていたため。
強羅温泉は、1894年(明治27年)に早雲山からの引湯により開発が始まる。
強羅温泉付高級別荘地は、1912年(明治45年)に小田原電気鉄道(現在の箱根登山鉄道)が開発を始める。
強羅公園は、1914年(大正3年)に開園。
強羅駅は、1919年(大正8年)に小田原電気鉄道の箱根湯本駅~強羅駅間が開通。
強羅駅~早雲山駅間のケーブルカー(箱根登山鉄道鋼索鉄道)は、1921年(大正10年)に開通。
この年に箱根大文字焼も始まる。
「羅」(ラ・ウスモノ)は、絡み織を用いた目の粗い薄物絹織物の一種。
元々、羅は鳥や小動物等を捕獲するための網を意味していた。
日本では、主に冠などに、中国では高官が錦の服の上に羽織る塵除けとして使用していた。
羅漢・釈迦の羅針盤・芥川龍之介の羅生門など仏教関与の文化も多い。
釈迦の実子であるラーフラ(羅コウ羅※)。
※「コウ」は「目偏に侯の字」。
箱根町には、強羅と同じく「箱根の関(箱根関所)」がある。
江戸時代に徳川家康が始めた江戸幕府により、1619年(元和5年)から1869年(明治2年)まで相模国足柄下郡箱根(現在の神奈川県足柄下郡箱根町箱根)に位置する関所。