>>150
小・中連携研修会等で、中学校の先生方の話を窺う機会が多々ありますが、中学校で低学力の生徒を引き上げるのは、まさに至難の業かと思われます。物理的に教科書の厚さだけ見ても、中学3年間で追いつかせるのは困難を極めるだろうと、私にも容易に想像できます。
授業の的を絞るという点については、評価規準(基準ではなく規準の方です)の設定を、1単元、1単位時間毎に行っているのは、小・中・高も特別支援学校においても同様かと思います。私が現在勤務している小学校では、4月実施のNRT学力検査の結果分析を行い、担当クラスの学力傾向に応じた弾力的な評価規準の運用を行っています。ちなみに、私の現在のクラスは評価規準Bの上あたりに的を絞った授業を行っているといった具合です。
もちろん退屈する上位層もいますし、すぐに学習活動が停滞してしまう低位層の児童も存在しますが、そこは個別支援によって、意欲向上を図り続けています。上位層への支援としては、思考ツールを使用した、説明力を備えたノート作成を目指すことや、低位層の児童に分かりやすい説明をシミュレートすること等を助言しています。こういった支援が適切になされ、教師と児童、児童相互の信頼関係も築かれた学習集団となっているクラスでは、上位層の児童ほど退屈する様子は見られません。下位層への支援については私がとやかく言うこともないほど、多校種経験をお持ちのあなたは理解されていることと思います。
私は経験も浅く、小学校のみの経験しか持ち合わせていないのですが、小・中併設校への勤務経験があり、中学校の授業もよく拝見しておりました。また、妻は元高校教諭で、高校の実際も妻からたくさん聞いています。あなたに比べれば、実体験のない浅い経験なんですが、やはり、小学校がいちばん楽しいかなと思うところです。あなたがおっしゃるように、人それぞれなのでしょうけれども。