「ステータス・シンボル」と呼べるモノは世に様々ある。至高のワイン「ロマネ・コンティ」やバイオリンの名器「ストラディバリウス」もそうだろう。そんな中で、今回は東洋美術の最高峰「チキンカップ」をとりあげる。明代の皇帝が生み出したこの磁器をめぐる驚きの逸話の数々。そしてなんと今回、私たちはこの手で本物のお宝に触ろうと、無謀な旅に出る。ステータスシンボルを追うと、伝説、欲望、権力の秘話があふれ出す。