東日本大震災から間もなく三カ月。いまも十万人近くの人々が避難生活を強いられている。がれき処理から仮設住宅の建設など、地域社会の復興に向けた政府の対策は遅れ気味だ。 原発事故は日本の安全神話を打ち壊した。「国民の生命と財産を守れ」との声は強まるばかり。日本の農水産物に対する放射性物質検査を義務づける国や地域は数十に達する。 国民経済は大震災の傷から立ち直っていない。 五月の国内新車販売台数は前年同月比約38%と急減した。...