白くてつややかな米粒が、温かくておいしい汁の中に沈んでいて、箸でかき混ぜると、ほのかなアルコールの香りが広がる。これは甘酒に似た中国の伝統的発酵食品「醪糟(ラオザオ)」のことで、その多くは小さな町――四川省達州市大竹県月華鎮で作られている。月華鎮では1995年に初めて醪糟の自動化生産ラインが立ち上げられ、大規模な工業生産が従来の手作り工房に取って代わり、「東柳醪糟」ブランドが徐々に頭角を現していった。同鎮の醪糟生産ライン...
白くてつややかな米粒が、温かくておいしい汁の中に沈んでいて、箸でかき...