あくまで陸上イージスを秋田市新屋演習場と萩市むつみ演習場に配備すべき。
それしかない。
[匿名さん]
陸上イージスの代替策はイージス艦? 議論が先祖返りする不思議
11/14(土) 19:17配信
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イージス・アショアの計画停止について秋田県の佐竹敬久知事(右)に頭を下げる河野太郎防衛相(左手前、当時)=2020年6月21日、秋田市、寺本大蔵撮影
陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策をめぐり、イージス艦を新たに建造する流れが政府内で生まれてきた。だが、2017年12月に陸上イージスの導入を決めたのは、海上自衛隊の負担を軽減するのが目的ではなかったのか。議論が先祖返りしている背景を探った。(朝日新聞編集委員・牧野愛博)
イージス艦増設の流れを作ったのは、自民党の「国防議員連盟」が10月23日にまとめた「新たなミサイル防衛に関する提言」だった。陸上イージスの代替策として、政府が9月に示した、洋上型を前提とした(1)商船型(2)護衛艦型(3)移動式の海洋掘削装置型——の3案を検討。イージス艦の隻数増を軸に検討するよう政府に求めた。政府関係者は「議連の提言は重く、これで流れが決まった」と語る。
イージス艦負担軽減が目的だったはずが
だが、陸上イージスを導入したのは、そもそも海自のイージス艦への負担を軽減するのが狙いだった。
北朝鮮によるミサイル発射が相次ぐなか、政府は16年8月から18年6月までミサイル破壊措置命令に基づき、イージス艦1〜2隻を日本海に派遣して24時間体制で常時監視する態勢を取った。
当時、海上自衛隊が保有するイージス艦は6隻。修理などがあるため、常に稼働状態にあるのは約4隻だったが、この大半がミサイル防衛の任務に投入された。だが、イージス艦の本来の任務は艦隊を敵の攻撃から守ること(洋上防空)だ。多くがミサイル防衛に回ったことで、東・南シナ海の海上交通路を守り、安全保障を巡る任務や米国などとの訓練への参加が難しくなった。
[匿名さん]
伊藤俊幸・金沢工業大学虎ノ門大学院教授(元海将)は「ミサイル警戒だけに専従させると、訓練ができず練度が落ちる。そもそも、警戒監視やシーレーン防衛が本来の任務だ」とも語る。
イージス艦でイージス・アショアの機能を代替しようとするなら、1か所あたり任務用に交代を含めた2隻、稼働率と他の任務に振り向けることを考慮するとさらに倍の計4隻が必要になる。陸上イージスは秋田県と山口県の2か所に配備する予定だったから、合計で8隻のイージス艦がミサイル防衛に投入される計算になる。
イージス艦の建造費用は1隻あたり約1700億円。うち2隻は、陸上イージスのシステムを移せるため、1隻あたりの費用は500億円程度に抑えられるかもしれないが、米海軍はイージス・アショアに導入予定のSPY-7レーダーを運用した実績はなく、メンテナンスやシステム改修のトータルコストは未知数だ。仮にそれらが安価に収まったとしても、8隻で1兆円を超える費用がかかる。改修も含め、6500億円とされた陸上イージスよりも高額な費用になる。
また、イージス艦には1隻あたり300人くらいの乗員が必要になる。だがすでにイージス艦だけではなく、海自の艦艇の大半が定員割れの状態だ。「イージス艦を増やせ」という提言に回帰するなら、自衛隊の要員や予算の見直しが必要になる。国防議連の提言は「海自の要員確保には、予算措置と併せた充足率向上などの対策が必要だ」としているが、政治家が責任をもって主導できるかどうかが問われることになる。
[匿名さん]