悪質ホストクラブ規制へ 改正風営法 衆院本会議で可決・成立
恋愛感情につけ込んで女性客に高額な料金を請求する、悪質なホストクラブへの新たな規制や罰則の強化を盛り込んだ改正風俗営業法が、20日の衆議院本会議で可決・成立しました。
ホストクラブをめぐっては、女性客が高額な料金を請求されて借金を背負わされ、その返済のために売春などを強要されるケースが相次いでいました。
20日に成立した改正法では
▽「売り上げトップになれなかったら、もう会えなくなる」などと、恋愛感情につけ込んで客を困惑させ飲食をさせる、いわゆる「色恋営業」を禁止し、違反した場合は営業停止などの行政処分の対象とします。
また
▽「売掛金」などと呼ばれる未払いの飲食代を支払わせる目的で、客を脅したり困惑させたりして売春や性風俗店で働くことを求める行為や
▽性風俗店が女性の紹介を受ける見返りにホストやスカウトに報酬を支払う「スカウトバック」を禁止し、違反した場合は6か月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金が科されます。
さらに、無許可営業に対する罰金の額が
▽個人は1000万円以下
▽法人は3億円以下と大幅に引き上げられます。
「色恋営業の禁止」など、してはいけない行為の追加や、スカウトバックの規制、無許可営業に対する罰則の強化については、公布から1か月後に施行されます。
2025年5月20日 15時06分
NHK NEWS WEB