道内の医療現場で看護師の離職が依然、深刻な問題となっている。慢性的な人員不足による負担の重さから、より労働条件の良い
医療機関に転職したり、子育てとの両立を諦めて退職するケースが多い。不足が顕著な地域では新年度を前に人員確保に追われて
いる。
日高管内浦河町の浦河赤十字病院では、看護師・准看護師135人のうち24人が3月末で退職の意向を示している。同病院付属の
浦河赤十字看護専門学校を卒業し、奨学金返済が免除される3年間の勤務を終えた若手看護師が多く、人手不足による業務の多忙さ
などが主な理由。同病院は新規採用の20人に加え、道内外の系列病院から応援を得て補充を図る方針だが、2011年度末の20人、
12年度末の32人に続く大量退職に、病院幹部は「どうすればとどまってもらえるのか」と苦慮する。
留萌管内羽幌町の道立羽幌病院も2人が退職し、4月以降は本来必要な44人に対し欠員6人となる見込み。道保健福祉部の
道立病院室は「当面は臨時職員でつなぎつつ、早期に充足を目指したい」と説明する。
看護師不足が一因で診療体制を縮小した医療機関もある。士別市立病院は12年8月に療養20床を、苫小牧市立病院は同9月に
1病棟48床を休止して約1年半が経過し、新年度も再開のめどは立っていない。
医療機関に転職したり、子育てとの両立を諦めて退職するケースが多い。不足が顕著な地域では新年度を前に人員確保に追われて
いる。
日高管内浦河町の浦河赤十字病院では、看護師・准看護師135人のうち24人が3月末で退職の意向を示している。同病院付属の
浦河赤十字看護専門学校を卒業し、奨学金返済が免除される3年間の勤務を終えた若手看護師が多く、人手不足による業務の多忙さ
などが主な理由。同病院は新規採用の20人に加え、道内外の系列病院から応援を得て補充を図る方針だが、2011年度末の20人、
12年度末の32人に続く大量退職に、病院幹部は「どうすればとどまってもらえるのか」と苦慮する。
留萌管内羽幌町の道立羽幌病院も2人が退職し、4月以降は本来必要な44人に対し欠員6人となる見込み。道保健福祉部の
道立病院室は「当面は臨時職員でつなぎつつ、早期に充足を目指したい」と説明する。
看護師不足が一因で診療体制を縮小した医療機関もある。士別市立病院は12年8月に療養20床を、苫小牧市立病院は同9月に
1病棟48床を休止して約1年半が経過し、新年度も再開のめどは立っていない。