2019年1月7日、先月、在タイ日本大使館が一斉メールで、邦人の詐欺被害に関する注意喚起を出している。
年末年始の滞在や年が明けて春休みなどの旅行、日系企業においては駐在員の交代もあるので、被害に遭わないよう個人が努める必要があると呼びかけている。
タイ国内の邦人詐欺被害はバンコクが多く、特にスクンビット通り、シーロムやサートーンなど日本人が多い地域に集中する。
この地域は観光客にも無縁ではないのでより注意したい。
詐欺の手口は現金をだまし取られるものが多く、これら手口は実は特に新しいものではなく、以前から報告されている詐欺被害と同じようなものになる。
多くが日本人の好意につけこんだ手口だ。
大使館の注意喚起ではこれら手口における特徴的なケースを挙げている。
一つ目のケースは自称台湾人もしくは香港やシンガポール、韓国人などと称する女性で、名前はリンジョー、ユージン、ウェイリンなどと名乗る。
口実は「パタヤからバンコクに移動するバス車内で全財産を盗まれた。
無一文で今夜泊まる予定のホテルにもチェックインできないので、お金を貸してほしい」などがある。
同情を引くように仕向けて現金をだまし取る。
大使館が紹介する二つ目の手口は、シンガポール人と自称する男性が、職業を航空会社のパイロットと名乗る。
用意周到に偽の名刺を見せて信用させ「キャッシングができず困っている。友人からあなたの口座に送金させるので今立て替えてほしい」などと言って近づいてくる。
2018年に入りBTSプロンポン駅周辺ではインド人と見られる男性が「日本円を見せてくれ」などと言って近づき、現金を盗み取る事案も発生しており、昼夜問わず、見知らぬ人物から声をかけられたら油断してはいけない。
【日時】2019年01月07日(月)
【提供】Global News Asia