作家の竹田恒泰氏は10日の衆院法務委員会に参考人として出席し、選択的夫婦別姓について「日本の1億2千万人が家族としての一体感をどんどん失っていく。払うべき代償があまりにも大きい」と述べ、改めて否定的な見解を示した。参政党の吉川里奈氏の質問に答えた。
吉川氏は「私は結婚して3人の子供がいるが、結婚したときに夫の姓を押し付けられたと感じたことは全くない」として選択的夫婦別姓に反対の立場を明確にし、制度が実現した場合の社会への影響について参考人にただした。
■学校名がないチームは甲子園で…
竹田氏は「従来の家という概念はなくなっていく。日本の1億2千万人が家族としての一体感をどんどん失っていく」と述べた。学校の例を出し、「学校の名前がないチームが甲子園でどうか。学校としての一体感や、背負うものはない」と語った。推進派に関し「名前にこだわっているからこそ選択的夫婦別姓なのだろう。ところが、進めていくと、家の名前がなくなっていくという問題がある」と断じた。そのうえで「予測できない部分が大きいから怖い。家族制度というのは、本当に困っている人がいれば小幅修正によって手当てしつつ、大きな制度はできるだけ変えずに進めていくことだ」と訴えた。
吉川氏は、皇室にも触れた。「わが国の皇室制度は、長く家を単位とした継承を重んじてきた。戸籍制度や婚姻制度の根幹が変われば、皇室の継承やその安定性に影響が及ぶのではないかという心配の声を聞いている」と述べ、竹田氏に見解を求めた。
竹田氏は「選択的夫婦別姓に賛成する方たちは、ほぼ例外なく女性天皇、女系天皇を主…
【日時】2025年06月12日(木) 07:00
【ソース】産経新聞