兵庫県尼崎市の連続変死事件で、2件の殺人罪や加害目的略取罪などに問われた角田優太郎被告(28)の裁判員裁判の論告求刑公判が6日、神戸地裁(増田耕兒裁判長)であり、検察側は懲役25年を求刑した。
弁護側も最終弁論を行い、結審する。
判決は3月中旬。
優太郎被告は、勾留中に自殺した一連の事件の首謀者とされる角田美代子元被告(当時64)の次男。
昨年11月の初公判で、1件の死体遺棄罪を除き、全ての起訴内容を否認していた。
検察側はこれまでの公判で、優太郎被告は角田家の中で美代子元被告に意見できるなど地位が高く、地位を維持し、働かずに生活するため、元被告に同調し犯行に及んでいたなどと主張していた。
起訴状によると、優太郎被告は美代子元被告らと共謀し、2005年に沖縄県で角田久芳さん(当時51)を自殺に見せかけて殺害し生命保険金をだまし取ったとされる。
さらに、08年に尼崎市のマンションに同居していた仲島茉莉子さん(同26)をベランダの物置などに監禁し、飲食の制限や暴行などの虐待を加えて殺害したなどとされる。
同被告の裁判の裁判員在任期間は約130日で過去最長となる見通し。
【日時】2015年02月06日(金) 10:59
【提供】日刊現代