新燃岳では25日午前8時45分、爆発的噴火が発生し、噴煙が2000メートルを上回る高さまで上昇し、小規模な火砕流も発生した。
気象庁は引き続き噴火警戒レベル3を発令し、噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。
新燃岳は25日、2回噴火が起こり、そのうち午前8時45分に発生した爆発的噴火では、噴煙が火口から2100メートル上空に到達。
さらにごく小規模な火砕流が発生し、火口の中心から西側へ向かって、火山灰や軽石が約800メートル流れ落ちた。
この噴火は午前1時まで続いたという。
新燃岳で爆発が発生したのは3月15日以来10日ぶりで、山の南東方向にある高千穂河原の観測地点では、噴火に伴って山体がわずかに隆起したり沈降したりする地殻変動が観測された。
24日の現地調査では、二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量は、1日あたり300トンと二日前に比べて半減していた。
また西側斜面の割れ目付近では、引き続き噴気の放出が多いという。
今後も、火口から弾道を描いて大きな岩が飛散したり、火砕流が到達する危険があるとして、火口から約3キロの範囲では厳重な警戒が必要であるとともに、風下側では火山灰だけではなく、小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるとして気象庁が注意を呼びかけている。
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【日時】2018年03月25日(日) 20:32
【提供】ハザードラボ