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　2022年2月28日午前、韓国の文在寅大統領は、まだ「大統領」だ。大統領である限り、あと数日でタダの人になる前の発言権は許されている。「ウクライナに対する人道支援を迅速に準備すべき」と、ロシアの侵攻事態に対してお話をした。あと数日はあるのだ。その先は、次期大統領にゆだねて、今できることをなぜしないか。本当に、言うだけなら、誰でもできるのよ。

　準備すべきなのに、なにもやらない。「エネルギーや穀物などグローバルサプライチェーンに短期的な問題はないが、影響が徐々に見えて来るはず」。だったら、今すぐできることをしようではないか。繰り返す、言うだけなら、「戦争はダメだね。戦争になると食べ物とかなくなっちゃうの？」。言葉を覚えたばかりの子どもだって言うことができる(かなり賢いお子さんだとは思うが)。一国の大統領が、子どもと同じレベルでいてはダメなのだ。あと数日で政治の現場から離れるから、言える無茶もあるんじゃないか。意外とそれを行うことによって、逮捕や自殺といった二拓しかない未来を変えることができるんじゃないのか。

「企業とホットラインを構築しよう。需給状況綿密にし、第三国からの輸入を促進し、在庫を拡大し、代替材を確保することによって、安定供給につながる見込み」。民間企業は、すでに何かを開始している。ノロノロしている政府とホットラインを築いている暇はない。輸入確保は、どこの国でもとっくに動き出している。

　文在寅大統領、あなたは最後の最後まで「楽天的な見込み」が大好きなようですね。あと数日でお仕舞い。その日から、大統領という役職から解き放たれたあなたが、ウクライナとロシアの間に入って、弁護士として活躍するのなら、また別の話ですが。【編集：fa】