>>222
歴史的な偉人・天才と呼ばれる人たちには共通していることがあるそうな。それはメモ魔であること。アインシュタインは枕元にもトイレにも、どこに出かけるにも常にメモ帳を持ち歩き何か思いついたらすぐさまメモ帳に書き留めていたんだとか。
しかしながらアイディアに溢れていたかといえば、そんなことはないんだよね。アインシュタインの相対性理論は当時多くの科学者を悩ませたマクスウェル方程式とローレンツ変換の当然の帰結として生まれている。電磁気学における理論と実験の矛盾を解決する解法として相対性理論は生まれた。そこにあるのはあっと驚くようなひらめきではなく、地道な仮説と検証の繰り返しである。仮説や検証にまつわる様々な考えを思いつくたびにメモしていたというわけ。
ノーベル賞を受賞した白川教授も「やはり想像力が大事なんですね」と言われて、「知識がないところに想像力は生まれませんけどね」とサラッと返していた。基盤となる知識や経験なくして新しいことを思いつくことなど皆無だということ。
ジブリ音楽で有名な久石譲さんも、自分の音楽は自分の芸名の由来でもあるクインシー・ジョーンズのコードの徹底的な分析からきていると自著の中で述べている。人真似からの地道な努力の積み重ねであり、アイディアとは縁遠かった。
アインシュタインがメモ用紙を持ち歩く人から「あなたはどうしていますか?」と問われて、「私はそんなに沢山アイデアを思いつかないので」と答えたというエピソードの出典は何かな? そんな話が物理学者の間で本当に語り継がれてるの?
何にせよ、アインシュタインは「基盤となる物理学の知識を蓄えよ」「地道な仮説と検証の繰り返しが大事」ということを彼一流の軽妙で風刺的なコメントとして返しただけのことじゃないかな。
さて、アインシュタインの頭は高かったのか低かったのか。
世紀の大発見に浮かれず、基礎を大事に地道な積み重ねを大切にという考えを持ち続けた彼の頭はずっと低いままだったってことがよくわかるよね。
まあ、君みたいに中身がない頭をフワフワ高くしてる人間には理解が及ばないことだろうとは思うけれど。