「食事を弁当箱のふたに入れて提供」「おわんの水を床にわざとこぼした」。愛知県警岡崎署で勾留中の男性=当時(43)=が死亡した事件
県警の平松伸二警務部長らは1日、記者会見し、計13項目の不適切な取り扱いがあったと明らかにした。
発表によると、署員らは精神疾患がある男性に食事を提供する際、弁当箱のふたに中身を入れて渡していた。おわんに入れた水を出す際は、一部を床にこぼした。署員らは聞き取りに「意思疎通が困難で、視覚的に理解してもらうためにやった」と釈明したという。
横たわる男性の後頭部が便器に接しているのに水を流したり、尻の出血を確認しながら手当てしなかったりしたことも確認された。
平松警務部長は、謝罪の言葉を連ねた県警本部長の談話を読み上げたが、本人は姿を見せず、記者からは「なぜ出席しないのか」との声も上がった。会場となった県警本部の会議室には数十人の報道陣が集まり、会見は約4時間に及んだ。
県内にある男性の父親(72)宅には1日午前、県警の監察官室長ら4人が訪れて謝罪し、署員らの処分について説明した。室長らは男性の遺影に手を合わせ、焼香したという。
父親は終了後、報道陣の取材に「全然納得できない。息子が帰ってくるわけではない」と語った
県警の平松伸二警務部長らは1日、記者会見し、計13項目の不適切な取り扱いがあったと明らかにした。
発表によると、署員らは精神疾患がある男性に食事を提供する際、弁当箱のふたに中身を入れて渡していた。おわんに入れた水を出す際は、一部を床にこぼした。署員らは聞き取りに「意思疎通が困難で、視覚的に理解してもらうためにやった」と釈明したという。
横たわる男性の後頭部が便器に接しているのに水を流したり、尻の出血を確認しながら手当てしなかったりしたことも確認された。
平松警務部長は、謝罪の言葉を連ねた県警本部長の談話を読み上げたが、本人は姿を見せず、記者からは「なぜ出席しないのか」との声も上がった。会場となった県警本部の会議室には数十人の報道陣が集まり、会見は約4時間に及んだ。
県内にある男性の父親(72)宅には1日午前、県警の監察官室長ら4人が訪れて謝罪し、署員らの処分について説明した。室長らは男性の遺影に手を合わせ、焼香したという。
父親は終了後、報道陣の取材に「全然納得できない。息子が帰ってくるわけではない」と語った