森友学園前理事長の籠池泰典(かごいけやすのり)氏(65)は、今回の事件をどうとらえているのだろうか。本誌記者が概要を話すと、しばらく沈黙した後に口を開いた。
「時間を見つけては小學院を見に行くぐらい、私にとっては今でも思い入れの深い学園なんです。そこで自殺者が出ていたなんて……。まったく知りませんでした。亡くなられた方は、どうして小學院を選んだのでしょうか。荒れ放題の廃墟となってしまった小學院を自殺場所に決めたのには、何か深い理由があると思いますが、それを知る由もありません」
森友学園を廃墟のまま放置していいはずがない。その責任は「行政にある」と話すのは、政治評論家の伊藤惇夫氏だ。
「森友学園は、安倍昭恵夫人を始めとする、首相官邸が関係した疑惑があるいわくつきの土地。行政が忖度して、手を付けていないという可能性があります。それでも、中に人が入れないように対策をすることはできたはずです」
あれだけ批判されたのに、いまも続く安倍一強体制に対する忖度——。幽霊校舎は、行政の"歪み"の象徴なのかもしれない。
学園裏手の現場。男性は階段の踊り場付近から、ロープのようなものを垂らし自殺した
救急隊がかけつける前の現場写真。直後から救助活動が行われ辺りは一時騒然となった
約10ヵ月にもわたる勾留を経て、今年の5月に保釈された籠池氏
PHOTO:小川内孝之(森友学園、籠池泰典)
「時間を見つけては小學院を見に行くぐらい、私にとっては今でも思い入れの深い学園なんです。そこで自殺者が出ていたなんて……。まったく知りませんでした。亡くなられた方は、どうして小學院を選んだのでしょうか。荒れ放題の廃墟となってしまった小學院を自殺場所に決めたのには、何か深い理由があると思いますが、それを知る由もありません」
森友学園を廃墟のまま放置していいはずがない。その責任は「行政にある」と話すのは、政治評論家の伊藤惇夫氏だ。
「森友学園は、安倍昭恵夫人を始めとする、首相官邸が関係した疑惑があるいわくつきの土地。行政が忖度して、手を付けていないという可能性があります。それでも、中に人が入れないように対策をすることはできたはずです」
あれだけ批判されたのに、いまも続く安倍一強体制に対する忖度——。幽霊校舎は、行政の"歪み"の象徴なのかもしれない。
学園裏手の現場。男性は階段の踊り場付近から、ロープのようなものを垂らし自殺した
救急隊がかけつける前の現場写真。直後から救助活動が行われ辺りは一時騒然となった
約10ヵ月にもわたる勾留を経て、今年の5月に保釈された籠池氏
PHOTO:小川内孝之(森友学園、籠池泰典)