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都城大丸:解体始まる 17年4月オープン、商業・行政施設整備へ
都城市中町の百貨店「都城大丸」(2011年閉店)の旧本館、事務所棟の解体工事が26日始まった。跡地では、地元の受け皿会社「ハートシティ都城」(社長・岡崎誠都城商工会議所会頭)が新たに商業施設などを建設。別館を改修して市立図書館移転などを計画する市と連携し、中心市街地の活性化を目指す。
解体工期は来年3月末までで、工費は約3億5000万円。この日は事務所棟内でハート社関係者が工事の安全を祈願した。
その後、記者会見した岡崎社長は「周辺商店街も含めてにぎわいを取り戻せるよう行政と連携し、事業を成功させたい」と話した。
一帯の核店舗だった同店は経営不振で11年1月に閉店。中心街再生を目標に同商議所の会員企業などで設立したハート社が13年3月、建物や跡地約1万1000平方メートルを4億円で取得した。
ハート社と市が昨年10月に公表した再生計画によると、本館と事務所棟跡地には▽イベント開催に活用する全天候型の多目的広場と駐車場▽生鮮食料品のスーパーや百貨店が入る2階建て商業施設▽6階建ての賃貸マンション▽市の子育て支援・健康センターが入る施設−−を建設。さらに別館の旧センターモールを改修し、同市姫城町の市立図書館を移転させる予定だ。
市は今年度、市施設分の基本計画策定、用地取得などの事業費として当初予算に約11億3000万円を計上している。
総事業費は約54億円と見込まれる。市入居分を含めた全施設は17年4月のグランドオープンを目指す。
2014年06月27日 毎日新聞