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またいつものホラ話はじまったよ！

どんより冬の空になった寒い朝。
代わり映えもなく、いつものように仕事へ出かける。

でも昨日、初めての経験があった。
一昨日の日記に掲載した高校生カップルの短編を小説サイトにアップしたところ、10代の読者から感想が寄せられたのである。ティーンズからの感想なんて小説を書き始めて初めての経験で、10代の少女に共感される物語を書けることが素直に嬉しかった。

実はティーンズのかわいらしい恋物語を書くのが苦手だ。初めて書いた恋愛小説が不倫ものだから、わたしの恋愛小説への嗜好はお察しのとおり。ドロドロねっとりが性に合ってるらしい。

ピュアな心はあったとしても、大人の打算とドロドロの奥に隠れている。そんなの物語がリアルで好ましい。だからピュアな恋物語を書こうとしても嘘くさく感じてしまう。

でもそれは違うんだ。
その先を考えない恋が自然なんだ。

好きになって、きみに触れたくなって、触れて欲しくて、きみが欲しい。でもそれは流れの先の先のこと。

今、きみが、好き。
それだけでいいんだと、改めて再発見した小さな出来事だった。