日清食品は9月14日、「日清これ絶対うまいやつ!」シリーズを発売。ファミリー層の開拓に乗り出した。まるで国道沿いのラーメン屋で食べるような“濃くてうまい”味わいが特徴というように、袋麺による外食ニーズの取り込みも狙った。
明星食品は9月21日、「麺神 神太麺×旨 醤油」「同 味噌」を関東甲信越で発売開始した。こちらもまるでラーメン店で食べるような迫力のある麺を実現。1食税別180円、ゆで時間7分は、ビフォーコロナ時代には考えられなかった商品設計。
マルタイも8月24日、福岡の有名店「博多一幸舎」が監修したノンフライ袋麺「袋・一幸舎監修豚骨ラーメン5食」を発売するなど“ニューノーマル”に対応した新価値提案商品を投入してきた。
プロモーションによる需要喚起を展開するのがサンヨー食品と東洋水産。サンヨー食品は「サッポロ一番」全フレーバーを対象とする消費者参加型プロモーション「おうちで偏愛フェス」を11月30日まで展開する。SNSを活用し、ユーザー目線で「サッポロ一番」の魅力を発信してもらい、さらなる間口と奥行きの拡大につなげる狙い。
東洋水産の「マルちゃん正麺」もTVCMでの「チャチャっと」とひと手間調理提案などにより、夕食を含めた喫食機会の拡大などにより「マルちゃん正麺」の完全復活に挑む。
このほか、“辛味”フレーバーで一定の支持を集める韓国勢にも動きが。これまで韓国袋麺と言えば「辛ラーメン」(農心ジャパン)だったが今秋、韓国国内で「辛ラーメン」としのぎを削る「ジンラーメン」(オットギ)が日本市場に本格参入した。輸入販売元のオンガネジャパンでは今後、国内での販路拡大を目指す考え。こちらも熱い戦いが展開されそうだ。
食品新聞 10/21(水) 8:02配信
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