JR木次線への観光列車・あめつちの乗り入れを前に沿線の観光地や特産品をPRするイベントが8日、東京都千代田区にある島根県のアンテナショップ・日比谷しまね館で始まった。自治体や旅行会社の担当者が、たたら製鉄など日本の原風景が残る「非日常の旅」をPRした。10日まで。
JR木次線の観光振興策を官民で考えるプロジェクトチームが首都圏初のプロモーションとして開催。4月に控えるあめつち運行を起爆剤として木次線の利用増や沿線の周遊を促す狙い。
来場者は地酒の試飲や仁多米の試食を堪能し、担当者から「さくら名所100選」の斐伊川堤防桜並木(雲南市)や、日本刀の原料になる上質な鉄を造るたたら製鉄(奥出雲町)などの魅力を聞いた。
松江城や出雲大社の観光スポットからさらに奥に行くと未知の魅力を発見できるという「出雲の奥に」をテーマに売り出し、専用のチラシを配布した。
来場した東京都練馬区の福間偉津子さん(62)は「車窓から見る景色は非日常を感じられると思う。ぜひ、あめつちに乗ってみたい」と話した。