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2024/04/20 13:25
爆サイ.com 北部九州版

📖 創作・携帯小説





NO.780627

俺流ラブ
俺流ラブ

いつまでもずっと俺色にそまってて・・・・

俺はいつまでもお前色だから・・・・

きっと永遠に・・・
報告閲覧数262レス数82

#332009/07/20 08:32
恋s>二回目のカキこアリガトウございます☆
藍s>私が小説を書く前から・・・アリガトウございます♪
羅美s>羅美sも面白いだなんて・・・アリガトウございます★

[名無しさん]

#342009/07/20 08:32
上↑私です!

[美喜]

#352009/07/20 08:34
まぜて!!

[奈菜絵]

#362009/07/20 08:41
みんな?無視?

[奈菜絵]

#372009/07/20 08:41
そのアトは・・・
メアドとケー番を交換した・・・

「明日からどーしよかな?」

「なになに?恋のお悩み?」

「まぁそんなとこです」

「大変ね!もしかして咲山君と?」

「えぇ?誰?」

後ろを振り向いた・・・・


「センセィ?」

「ごめん!あれからきになっちゃって・・」

先生も子供だなぁ〜と思った・・・


「まぁ私と先生の中じゃないですか!」

そうすると先生は顔を真っ赤に染めていった・・・


「秘密にするわ・・・・」

「はいっ」

「・・・」

「・・・」


しばらく沈没が続いた・・・・

[美喜]

#382009/07/20 08:42
奈菜絵 S>ごめんなさい!
      続きをかいてたもので・・・

[美喜]

#392009/07/21 08:10
「送るわ 」

「アリガトウございます」

そうすると先生は・・・・
私に赤い顔を見せないようにと・・・・
顔を伏せてる・・・・


「こっちです!」

「あ、そうだったわね」

「?????」

「どうしたの?」

「いえ」

そうだったわね?私んち知らない・・・・
はずなんだけど・・・・・

[美喜]

#402009/07/23 12:33
☆いないの〜?☆

[名無しさん]

#412009/07/23 12:35
この小説うちマジすきだから美喜s
頑張って!みんなもいたら一緒に
美喜sの小説について話そう♪

[名無しさん]

#422009/08/01 09:18
ななしsとななしs>どうも!よろしくお願いします★

[美喜]

#432009/08/01 09:30
と・・・・・

先生におくってもらった・・・・

「ありがとうございました!」

「いいえ・・こちらこそ・・・」

「明日、学校で・・・・」

「明日休みよ!」


と先生は笑いながら言った・・・


「そうでしたね・・・」

「じゃ!月曜日ね 南さん」

「はいっ!」


先生っていいせんせいだな〜

と改めて思った・・・・・


  ♪〜♪〜♪〜♪

一件のメールが来た・・・・


  咲山 輝 (軽王子)

    無題

明日、出かけない??
初デートってことで・・・


返事ヨロシクね★



と・・・書いてあった・・・・

[美喜]

#442009/08/01 10:24
私の返事は・・・・



  了解



とシンプルにつまんなく送った・・・・



  ♪〜♪〜♪〜♪


返信早っ!!



咲山 輝 (軽王子)

    無題

聖那cからの返信マジうれしい♪

じゃ明日○○駅集合ね★


つまらないメール作戦失敗・・・・・
てか喜んでるし・・・・

[美喜]

#452009/08/01 10:46
ちょっとメールの返事・・・・

冷たかったかな・・・・?

でもきっとメールだけでもお前を

俺色に染めていけるようにいっぱい

努力するから・・・・・・

[美喜]

#462009/08/01 10:49
ごめんね・・・

素直になれなくて・・・・

本当は君色になりかけてるのに・・・・

素直に甘えられるようにいっぱい

努力するからね・・・・?

[美喜]

#472009/08/05 01:18
美咲っ★

夜中だけど来ちゃったっー
応援してるからふあいとだよ卍

[マカロン]

#482009/08/05 10:57
マカロン・・・

またもや感動(涙) またもや嬉しス♪
    ♡アリガトウ♡

マカロン★大好き♡

[美喜]

#492009/08/05 15:01
美咲っ/♡

マカロンも感動っ(´・ェ・`)
またくるからね〜♪
マカロンも大好きだよっ(*´ω`*)♡

[マカロン]

#502009/08/06 10:23
マカロン♪

うん!
うちも大好きだよ♡

[美喜]

#512009/08/11 20:17
続ききになるw

[詩李羅◆6vKPTVpE]

#522009/08/12 10:35
おもしろ〜い☆

[夏美]

#532024/03/16 11:50
第1便
記念すべき第1回目のニュースレターです。これが最後になる可能性も高い。
荻堂顕
2024.02.06
読者限定

荻堂です。2023年の元旦に「今年は日記を付けよう」と思ってから早くも1年が経ち、三日坊主どころか一文字も書いていなかったので、備忘録がてらニュースレターを始めることにしました。従って、すぐに終わる可能性が高いです。
「どんなことを書くのか」、お題的なものを幾つか並べるべきなのでしょうが、それをすると余計に飽きそうなので適当に書いていきます。感想は呟いてもらって構わないけれど、本文の転載はNGでお願いします。角が立つので。
現在の仕事について
KADOKAWAで長編を書いてますが、今回はSFではないです。直近だと『小説新潮』の4月号に短編が載ります。あと、『SFマガジン』に載せた短編は来年あたり長編になります。他にも色々進んでます。
『不夜島』について
「どうしてサイバーパンクにしたのか」はインタビューやイベントで色々話しましたが、デビューから一貫して「帰属」と「記憶」をテーマにしているので、必然的に題材になった感じが強いですね。正直、さほど『ニューロマンサー』のファンではなく、エフィンジャーの方が好きです。サイバーパンクは「自分の身体/魂は誰のものなのか?」を描くのに最もベストなモチーフだと思っていて、『サイバーパンク:エッジランナーズ』が「加速主義」を使って成功しているのを観て、自分は「植民地主義」をテーマに据えました。

[匿名さん]

#542024/03/16 11:51
あとは、結婚によって沖縄と縁ができた人間として、何らかの形で沖縄を描きたいっていうのはずっと考えてました。やるにしても、『宝島』みたいに「暗く辛い時代に負けずに、沖縄の海のように眩しく輝いていた仲間たちの物語」は絶対にやりたくなかったです。メキシカンフィルター(ハリウッド映画にメキシコが登場する際、なぜかいつも黄色っぽい画面にされること)ならぬ沖縄フィルターじゃないですけど、内地の人間が沖縄の少年少女に「純朴さ」を要求するのは、もう終わりにしませんか。ちなみに同作は、ヒロインの服の隙間から胸が見えるか見えないかで主人公がドキドキするシーンが半ページくらい続いて気持ち悪くなりました。「少年誌的なエロ」だったらまだ許容できるんだけど、なんかねっとりして本当に気持ち悪かった。
来月30歳になる身として自戒を込めて書きますが、おじさんが書くねっとりした性はそれ自体が加害です。加害を書く意図なら問題ないのですが、「少年の日の思い出」や「ご褒美」、「サービス」として書かれる性にはもううんざりです。
これまた自戒を込めて書きますが、歴史をフィクションにする際に、そこにあった痛みを透明化したり、エンタメとして味付けするのは絶対にダメです。『地図と拳』以降、あからさまに文芸賞狙いの史実エンタメが一気に増えましたけど、結構ヤバいものも少なくないなと感じてます。

[匿名さん]

#552024/03/16 11:51
あと、『不夜島』は版元から提案されたタイトルで、オーケーは出したけど、僕が考えていたのは違います。なので、『不夜城』オマージュと思われるのが本当に嫌です。言われるまで考えもしませんでした。馳さんは好きだけど、僕は『夜光虫』の方が好きです。もっと言えば『暗手』かな。大藪春彦がステーキなら、馳星周はパニーニ。個人的な好みとして、ハードボイルド作品の主人公が食事を楽しまないで欲しい。ただ「生きるための手段」としてのみ機能して欲しいので、『Fate/Zero』で衛宮切嗣がハンバーガーを食べてるのとかグッと来ますね。
『ループ・オブ・ザ・コード』と違って続編は考えてなかったけど、この世界観は好きなので、何らかの形でやりたいです。アイディアメモには「場所を本島まで拡大して、コザ暴動までを舞台にする」と書いてあります。あるいは、江戸時代の出島を舞台にして、電脳化した宣教師たちと、農民たちの思考を並列化して革命を起こそうとした天草四郎を主人公に据えてもいいです。……というのは、もう攻殻機動隊SACがやってました。魅力的な題材は大抵使われてる。
『アナザーコード』について
数日前にリメイク版をクリアしました。オリジナル版をやったのは小学生の頃で、ストーリーは断片的にしか覚えていなかったけど、結構変わってた気がします。DSがないから比べる方法がない。当時も思ったけど、主人公のアシュレイの造形がすごく好きです。今回からボイスも付いて、杉山里穂さんの演技が本当に素晴らしかった。14歳をすごく丁寧に描いているなと感心しました。

[匿名さん]

#562024/03/16 11:52
子供を描くのはめちゃくちゃ難しいです。「子供らしさ」はあざといし、大人の部分には書き手が出過ぎる。緻密に紡いでいっても、本当に些細なことで線が切れてしまう。辻村深月さんだと『ぼくのメジャースプーン』が好きなのですが、小学生の主人公が彼らに悪いことをして謝罪に訪れた大学生を見て「この前まで金髪だったのに、黒髪に戻してる。染めたのが分かる不自然な黒だ」みたいな感想を抱くシーンがあって、大学生側の造形としてはとてもいいんだけど、小学生男子がその感想を抱くかどうかは微妙なところだなと、ふと現実に戻ってしまったことがあるんですよね。中学生なら分かるんだけど、自分が小学生の頃は髪の色なんか気にしたこともなかったので。
これは子供とは関係ないんですけど、たとえば、おしゃれに無頓着なはずの男性主人公が女性の服装を事細かに描写するシーンとかがあると気になります。読者のための描写問題。逆に、「ビールを飲んだ」だけで終わってしまう飲酒シーンなんかも気になります。こっちは、どちらかというと書き手の態度の問題。生なのか瓶なのか、プレモルなのかハイネケンなのか、それによって「その人がどんな人なのか」は大きく変わってきます。

[匿名さん]

#572024/03/16 11:52
キャラクターシートを作るのが好きな人(僕はそういうのを作るのも、作る書き手も好きじゃない)は、「過去の苦しみ」とか「未来にしたいと思っていること」とかを沢山書くんでしょうけど、僕は極論「自由な時に何を飲むか」だけ決めればいいと思ってます。現実の世界でも、「その人がどんな人なのか」が現れるのは「何を選んでいないか」です。頭に浮かばない考え、初めから想定されていない選択肢、その積み重ねが人生です。人間をキャラクターシート化することは不可能です。シートの項目から漏れていった部分が人間の魅力なので。
話を戻すと、僕は子供を描けそうにないんで今後もやれないなと思っています。もはや高校生もキツいです。来月30歳になるのですが、もう子供の代弁者にはなれないという確信があります。『変わらないもの』とか『ガーネット』を聴いても、少しもときめかなくなりました。
次のレター
『サイコ・ゴアマン』と『バトル・インフェルノ』の感想。観てれば『哀れなるものたち』も。
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[匿名さん]

#582024/03/16 11:53
第2便
「週1更新!」と決めてしまうと続かないので、不定期更新と思ってください。なので、こうやってショートノーティスで配信されることもあります。
荻堂顕
2024.02.08
読者限定

荻堂です。去年の10月に半月板の縫合手術をして、今月からようやく軽いランニングができるようになりました。しんどいです。一体どうやって大事にしたらいいのか分かりませんが、皆さんは半月板を大事にしてください。
エンタメ文芸界でBL・百合特集が流行り続けていることについて
「異性愛アンソロジー」ってやりますか? やらないですよね。どうして? 「普通」だから? いまだに同性愛を「特別」なコンテンツにしてキャッキャッ騒いでるのって、吐き気がします。ああいうのに嬉々として参加している小説家の諸君、金輪際他人の加害性を非難するなよって心の底から思いますね。
特に百合好きの感想で見かけるのですが、人間同士の関係性を「エモい」と表現する連中も気持ち悪いです。「若者言葉だから他意はない」みたいな擁護もいらないっす。他人に「バターつけて食ったら美味そう」とか言わないだろ? 他人は「人間」なんですよ。
『イノセンス』について(主にその周辺の話)

[匿名さん]

#592024/03/16 11:53
100回くらい観てます。学部の卒論が『未来のイヴ』とハンス・ベルメールだったので、大学生の頃は部屋でずっと垂れ流しにしてました。徹頭徹尾バトーの話。『不夜島』のラストは、本当は(アラサカタワーにかち込むVとジョニーよろしく)米軍基地に乗り込もうとしていたのですが、『イノセンス』の刷り込みによって船での決戦に変えました。
『サイバーパンク2077』の話をすると、どのルートでもVはアラサカ(=システム)自体には勝負を掛けられないし、勝つ見込みもない。最強の傭兵(つまりは被雇用者)であるアダム・スマッシャーが限界。「仮初の自由」に至っては、別のシステム(企業ではなく国家のパワーゲーム)に再編される。『ニューロマンサー』のケイスも、『重力が衰える時』のマリードも、権力者の利益のために(お前さんの利益にもなるよ、という建前のもとで)能力を拡張される。「システムに従属していく身体」の最も分かりやすい表現手法。
丸山眞男は無法者について「権力やシステムに反抗しながらも、そこに寄生している二重性格」と表現したけど、特にサイバーパンク世界の主人公はこの類型に当て嵌まる。「仮初の自由」の塔エンドで、VはRelicを完全に除去できる代わりに、サイバーウェアを失い、(アウトローとしての)全てを失う。共通言語を失ったことによって、新たに築いた関係は失われていく。晴れてカタギに戻れるわけだけど、あのラストが徹底して絶望的に描かれているのは、上述の二重性格の矛盾と対面せざるを得ない唯一のエンディングだからなんですよね。

[匿名さん]

#602024/03/16 11:54
じゃあ「日本のサイバーパンクものはどうなのか?」と言うと、主人公が(システムに雇われたアウトローというよりは)システム側なのが多い印象がありますね。マルドゥックとか『シュピーゲル・シリーズ』とかを読む限り、冲方さんはシステムを描きたい人だから必然的にそうなるんだろうけど。雇われサイボーグが主人公だと、より一層「国家から与えられた体」感が強くなって、魂の実在について悩む時も「自分たちの価値とは何か?」みたいな軸が出てくるから面白い。この辺は日本人ならではの造形なんだろうか。『ガンスリンガー・ガール』もこの系譜に入れていいかな。
『PSYCHO-PASS』がサイバーパンクかどうかは微妙なところだけど、いわゆるディストピアもののなかで、システムとの共存が主人公の側から提示されるのは新鮮で驚きました。「人間とシステムが共存していくための術が法律」っていう常守さんの言葉も好きです。『PPP』は8割くらいまで「冲方攻殻じゃん」と思って楽しんでたけど、ラストで本当に痺れました。今までの積み重ねがないとできない解決法。常守さんがあれをやれちゃったのは、もちろん、狡噛さんが槙島を殺したからに他ならない。最悪だけどベストの答えを見ちゃってるから。こういうシーンが作れるのが、シリーズものの良い所ですよね。いつか自分もシリーズもの書きたいです。
「オチが読める」って言われてますけど、『不夜島』の終わり方はあれしかないです。今もアメリカの占領が終わってないから。「僕たちの体が今もなお僕たちのものではない」というのがどういう意味か知りたければ、大江健三郎の『人間の羊』を読んでください。

[匿名さん]

#612024/03/16 11:54
話をめちゃくちゃ前に戻しますが、バトーの少佐への愛(便宜上)って、かなり多層的で説明がしづらい。それゆえに『イノセンス』はバトーの物語として成立していて、僕たちには分からなくてもいい。だからトグサが配置されてる。よく出来てる。
「僕たちには分からなくていい」繋がりで言うと、『叛逆の物語』も『復活のルルーシュ』も似た構造。全部好きですね。『叛逆の物語』はバルト9で8日連続で観ました。Blu-rayに収録されてる「斎藤千和がすごい演技してるバージョン」をぜひ観て欲しいです。……読み返して思いましたが、まとまりがない文章でした。申し訳ないです。
今週のボウイ

餅みたいにフリースを引っ張る犬。
次のレター
伊藤計劃についてと、ジャンル小説について。もう書くことがない。
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[匿名さん]

#622024/03/16 11:55
第3便
三日坊主になるかならないかの分水嶺。
荻堂顕
2024.02.12
読者限定

荻堂です。この本題が始まる前の枕みたいな部分を書くのが一番キツいです。何も思い付かない。ここに関してはテーマを統一しておいた方が楽な気がするので、誰か考えてください。お待ちしております。
同業者との関わりについて
ないです。編集者から話を聞いたり、SNSを見たりする限り、話したい小説家もほぼいないです。数人はいるのですが、正直、対面して話すより小説を読むのが一番というか、それが小説家同士の正しいコミュニケーションだと思ってます。「お友達」を同業者に求めるのは健全ではない。
というか、いい加減あらゆるクリエイターはSNSなんか辞めた方がいい。福永武彦が「(小説に)後記を書くのは気が弱い証拠」とおっしゃってますが、SNSやこのニュースレターも、まさにその通りです。まあ、同氏の時代と違って、紙の本は必死こいて宣伝しないと消滅しかねない存在なので仕方ないんですが。
あとは、小説家同士の(SNS上での)馴れ合いも心底気持ち悪いですね。第三者の眼差しを意識しながらやる、コンテンツとしての仲良しコミュニケーション、マジで鳥肌が立つ。それを見て喜んでるお客様たちも、そろそろ眼球を洗った方がいいと思います。

[匿名さん]

#632024/03/16 11:55
伊藤計劃について
フォロワーと思われるのは仕方ないんだけど、「好きか?」と言われたら、本音としては微妙なところです。起点にはなったというか、「あなたの言いたいことは分かったけど、僕は違うと思う」というのが『ループ・オブ・ザ・コード』を書いた動機のひとつ(あくまでもひとつ)なので。
異論は大いにあるだろうけど、僕は『虐殺器官』も『ハーモニー』も「子供の理屈で解決してしまった話」だと考えています。本人もめちゃくちゃ自覚的にやってるから、的外れな感想ではないと思うけど。だから、母親周りを省いた映画版は完全な別物です。
あの2作はどちらも、あのエンディングをフィクションとして無邪気に許容することができたゼロ年代の遺物です。『虐殺器官』が忘れられない人は、いい加減カレンダーを眺めた方がいいじゃないでしょうか。『ループ・オブ・ザ・コード』は、言ってしまえば「ウィリアムズが勝つ話」なので、『虐殺器官』ファンには受け入れ難いと思って書きました。結果的にそうだったっぽいんだけど、それでいいです。欺瞞だと蔑まれても、僕たちはいい加減大人をやらないといけない。小説家(現代社会におけるハーメルンの笛吹き)は特に。破滅的なヴィジョンなんて過去作品にいくらでもあるので、そんなものを今更やってどうするんですか?

[匿名さん]

#642024/03/16 11:56
小説を書くのにおすすめの本について(その他、小説の書き方周りの話題)
「小説の書き方が分からない」という人は、まず、「小説がどういう構造をしているのか」を知ってみるといいと思います。完成品を完成品として鑑賞するだけでは、それがどんな部品で構成されているかを把握するのは難しい(かなりセンスがいる)ので、自覚的に「解剖」していく作業が必要になってきます。おすすめのやり方としては、「同じ小説を何度か読む→ノートにその小説のプロットを書き出していく」というものです。プロットという考え方が難しければ、「その場面で何が起きたか」を箇条書きしていくのでもいいです。この作業をすることで、「どのような順序で物語が組み立てられているか」が少しずつ見えてきます。
なので、この練習をしたい時は、あまりに複雑なプロットの小説ではやらない方がいいです。僕のお勧めは中村文則の『掏摸』。乱暴な言い方で申し訳ないのですが、一切の無駄がない、エンタメ小説としてもお手本のようなプロットで構成されています。台詞回しもいい。いい意味で初心者が真似しやすい。翻訳ものの小説がよければ『羊たちの沈黙』でも。確か、映画版の脚本は今でも向こうの脚本家講座でお手本として使われてるんじゃなかったっけ。それくらい完璧に近い。
小説の書き方系の本は読まなくていいです。各論が必要なのに、総論で上手く誤魔化してる本ばっかりなので。まあ、理由は明確で、責任が取れないからでしょう。公募の存在と、そこに年齢制限が存在しないことが、小説講座や小説の書き方本と他の趣味とを大きく隔てている。

[匿名さん]

#652024/03/16 11:57
当然ながら、小説講座も必要ないです。ゼロから受賞者を育てた実績がある講座があるのなら、通ってみてもいいと思いますが、実際のところは「実力はあるけどまだデビューはしていない人が、たまたまデビュー前に通っていた」だけです。何をゼロとするかを考えたらキリがないけど。どうしても行きたいなら、カルチャーセンターとか、比較的まともな開催者のものをお勧めします。いずれにせよ、教えることに熱心な人は「小説」では食っていけていない人なんで、それを踏まえたうえで考えて。
鎌池和馬さんの講座はめちゃくちゃおすすめです。ライトノベル作家だと思って偏見を抱いた人は今すぐ捨ててください。そもそもライトノベルは、「売れてなくても依頼が来る」というアート的な側面が多分にある一般文芸と違って、売れなければ生き残れない世界なので、戦い方をメソッド化していくしかないんです。
あと、たまにやってる人を見ますけど、文体模写が一番必要ないです。小説の上達に必要なのは反復練習ではなくディファレンシャル・ラーニングです。
ディファレンシャルラーニングというのは、例えばテーマとなる動作がある時に、同じ動きをずっとやり続けるのではなく、その動作に関連した異なる動きを何種類も用意して行った方が、効果的に動作改善を行えるというものです。選手に様々なバリエーションの動きを施すと、それらの動きをする上で、共通して大事な動きを自然と身につけるようになります。つまり、対象の動作の根幹となる動作要素を、トレーニングで行った複数の動きの言わば「共通解」として習得するわけです。これがディファレンシャルラーニングです。

[匿名さん]

#662024/03/16 11:57
一番分かりやすかった説明を引用しました。というか、文体模写に関しては「やらない方がいい」と個人的に思います。「何かした気になれる」トレーニング法だし、それにしては時間が掛かる(コストが大きい)ので。精神統一とかが目的なら話は別ですが。
「小説を書けるようになりたい」のであれば、実際に(小説を)書くのが一番です。とりあえず書いてみた方がいいし、そのとりあえずで「やっぱりやり方が分からない」と尻込みしちゃう人は、根本的には向いてないというか、そこまで書きたくないんだと思う。
今週のボウイ

うちではこの寝方を「スーパーマン寝」と呼んでいます。
次のレター
引き続き業界批判。これが一番楽しい。
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[匿名さん]

#672024/03/16 11:58
第4便
「小説じゃないからスマホで書けるな」と気付いたので、トレーニングの合間やタクシーに乗ってる時なんかに書いてます。
荻堂顕
2024.02.17
読者限定

荻堂です。使いやすい赤ペンを探していたところ、湊かなえさんがシグノの0.38を愛用されているという記事をお見掛けして、さっそく使ってます。最高です。5本くらい買いました。
最近の服について
「最近の服」についてではなく、僕の最近の服装についてです。すみません。
大学生の頃はマルジェラとラッドミュージシャン大好きっ子だったのですが、なんか自然と着なくなってしまい、10年近く「あいつと言えばこれ」みたいなのを見付けられないまま来てしまった気がします。
で、色々経た結果、「上はアークテリクス・下はグラミチ・靴はニューバランス」の量産型おじさんスターターキットに落ち着いてしまいました。これでいいのかという思いがある反面、いいものはいいから仕方ない。10年後には「全身コムデギャルソンおじさん」か「死ぬまでストリートファッションを貫くおじさん」のどちらかになりそうな気がする。
ジャンルについて
前に書評で「著者のジャンル愛を感じる」みたいに書かれていて、めちゃくちゃ驚きました。僕にとって小説のジャンルって「ツール」でしかないので、ジャンル愛は皆無なんですよね。読み手としても、「その作品」が好きなのであって、その作品が何のジャンルに属しているかは気にしたこともないです。

[匿名さん]

#682024/03/16 11:58
むしろ、「これしか好きじゃない!」みたいなジャンル小説ファンは嫌いです。なぜか高尚ぶってるけど、彼らの態度ってラーメン二郎のヤバいファンと全く同じで、それ自体を楽しむことよりも、「その価値観に属すること」と「新しく入ってきた人を審判者気取りで排除すること」に快楽を覚えてる。
「純文学とはこういうものなんだ!」「これは本格ミステリじゃない!」「うーん、SF度が低いねえ!」、それで世界の何がよくなる? 人と関わって、畑を耕せ。庵野秀明はこの点においてのみ正しい。人間と癌細胞の違いは、人間は自分が迷惑な存在だと自覚できることだけど、そういう意味だと、彼らは組成としては癌細胞に近い。エージェント・スミスも似たようなことを言ってた。
メインカルチャーじゃないところにできあがるオルタナティブな権力って、一番邪悪です。なんていうか、「運動部に入ったことないけど、運動部の男の子の振る舞いにずっと憧れがあった文化系男子たちのオラオラ」なんですよね。で、体育会系の人間と違って、後輩に奢ったり優しくしたりはしない。行動原理が「昔イキれなかったのが悔しいから大暴れしてやりたい!」だから、何もかもが暴力的。それを隠せてる気になってるから、なおのこと滑稽。

[匿名さん]

#692024/03/16 11:59
僕は徒党を組むのが大嫌いで、徒党を組むのが大嫌いな人たちが文芸の世界に来てると思ってたけど、実際にいたのは「本当は徒党を組みたかったけど、仲間に入れてもらえないから、ひとりが好きって言い張ってただけの徒党ワナビー」ばっかりだったんですよね。何なのマジで。「リプトンの紙パックにストロー刺してビニール袋に入れて机の横に下げてる奴」に中指立て続けようぜ。リプトンの紙パックに体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。
今週のボウイ

人間よりも起きるのが遅い。
次のレター
「小説を書くのに最も集中できる都内のドトールはどこか?」をいつか書きたい。
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[匿名さん]

#702024/03/16 11:59
第5便
意外と読まれているようで驚いています。
荻堂顕
2024.02.22
読者限定

荻堂です。手帳を使うのに憧れて定期的に買うのですが、予定が多い方じゃないので特に書くこともなく、10日も経たないうちに使わなくなるというのを人生で何十回と繰り返してます。
最近観た映画について
唯一のストレス解消法が「海外のホラー映画を観ること」なので、サブスクに入ってる有名どころはほぼ見尽くしたと思うのですが、最近観たなかだと『サイコ・ゴアマン』、『バトル・インフェルノ』、『テリファー 終わらない惨劇』の3本が特に良かったです。どれも映画としてはまったく好きではないんだけど、学ぶことが多かった。このレターは僕の備忘録代わりなので、ネタバレ含めて感想を書いていきます。
3作に共通しているのは、一応はジャンル映画ではあるんだけど、とても分類し難いプロットで作られてる。「分類し難い」っていうのがどういう意味かも説明し辛いんだけど、不思議な味わいというか、「そこでそんなことやっちゃうの?」みたいな驚きがあるというか、良い意味で模倣し辛い作品。
「そこでそんなことやっちゃうの?」は特に重要で、観てる側には理解できなかったり、あるいはドン引きするような行動でも、登場人物たちのロジックや理念に照らし合わせて考えれば頷けるみたいな、「その世界観の強度」が強く感じられる作品ほど魅力的に思える。『NOPE』なんかは特にそうですね。『パラサイト』とかも。
ジャック・カーリイというミステリー作家がいて、『百番目の男』という超傑作(オチがすごいんだけど、ネタバレしたくないとかじゃなくて、オチがキモ過ぎて誰にも話せない)のなかで、タイトルにもなっている「百番目の男」という小話が登場する。

[匿名さん]

#712024/03/16 11:59
かいつまむと、「夜中に街路灯の下で探し物をしている人がいて、それに気付いた親切な人が『一緒に探しますよ。どのあたりに落としたんですか?』と訊ねる。すると、探し物をしている人は、街路灯から離れた暗がりを指差す。親切な人は首を傾げながら『向こうで落としたのに、なぜここを探しているんですか?』と、さらに訊ねる。探し物をしている人は『だって、向こうは暗いから……』と答えて、何も落ちていない明るい場所を探し続ける」という話。
同作では、この世界においては99人は明るい場所を探し続ける人間なんだけど、100番目の男はちゃんと暗闇に足を踏み出すことができる、みたいな寓話として使われてるんだけど、この小話めちゃくちゃ好きで、「ここにいても仕方ないと分かってるのに、それでもここに居続けてしまう」という心理状態が割と普遍的なものなんだなと教えてくれてる。こういう「他人からは理解されない、どこからどう見ても合理的じゃないんだけど、本人にとってはそれをする理由がある行動」みたいなのが好きなんですよね。人間は「正しいロジック」だけで動いていないし、それは当然フィクションの世界でも同じ。
話を『サイコ・ゴアマン』に戻すと、オリジナルの球技が出てくる時点で無条件で名作認定できる。ラグボール、ブリッツボール、クレイジーボール、クリエイターはみんな謎の球技を作りたい。「何やってるか分からないけど熱い」って、フィクションが抱いてもらえる感情のなかでも、最もいい感情のひとつだと思ってる。

[匿名さん]

#722024/03/16 12:00
『バトル・インフェルノ』は、アマプラのあらすじ(誰が書いてるのってくらい、いつも酷い。ネトフリよりはマシだけど)からは想像できないほど色々詰め込んでて感心した。個人的に「視聴者にも感染させる」系のオチは食傷気味なんだけど、なぜかこれは許せた。あざとくないからかなあ。『呪詛』はよくできてたし、面白かったんだけど、なんていうか、「すごく頭のいい人たちが細部まで計算して作ったプロダクト」という印象が先行しちゃうんですよね。作り物っぽい、という意味ではなく。説明し難い。「ネタは面白いし才能があるのは分かるんだけど、令和ロマンよりもさや香やスーパーマラドーナを応援したい」みたいな感じです。

『テリファー 終わらない惨劇』は、1と全然違うテイストで終始笑ってしまった。殺人鬼は撃退されちゃったら話が終わるから、どこかのタイミングでスーパーナチュラルな存在にしてしまうのはアメリカB級ホラーあるあるだと思うけど、主人公サイドでもその現象がめちゃくちゃ雑に起きるのが最高。どちらかと言えばアニメやノベルゲームに向いたストーリーだったんじゃないかなって気がする。『ゴア・スクリーミング・ショウ』とか思い出した。

[匿名さん]

#732024/03/16 12:00
『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』や『マジカルガール』と同じで、日本のアニメを借景したイマジネーションで作られたプロットじゃないかと思ってます。主役のローレン・ラベラが誰かに似てるなあと思いながら観てたら、『スプリット』でアニャ・テイラー=ジョイのスタントダブルをやってたと知って腑に落ちた。活躍して欲しい。これは余談ですが、新しい方の『スーサイド・スクワット』でラットキャッチャー2役をやっていたダニエラ・メルシオールが今一番好きな俳優なんだけど、『ワイルドスピード』に出てしまったのでとても心配してる。
新海誠好き元カレ同人誌の炎上について
経緯を説明するのは面倒なので、こちらを読んでもらえれば。くだらなさすぎて目次にこの文字列が残るのも嫌なんだけど、最近の「文芸の世界」の悪い(キショい)部分を象徴する出来事だったので触れようかなと。
結論から言うと『絶版本企画』の時とほとんど同じ。的外れな意見を沢山見掛けたけど、これって、この業界のキモいノリに麻痺したお調子者が、普通の感性を持った人に「ちゃんと」怒られたってだけのことです。同じ企画を女性バージョンでやったら「人格が透明化されてる」と怒るであろう人々が乗っかってたのが何とも言えない。
こういう人たちって、他人を馬鹿にする手段が欲しいだけなんですよね。昔はできなかったけど、ある程度権力を得た今はできるようになったから。でも、なんでか分かんないけど「自分が加害者になっている」って思いたくないから(彼ら/彼女らにとって自分は常に"正しい"被害者)、SNSの風を読んですぐに謝る。でもプライドが高いから、謝罪文から自己愛が漏れ出してしまう。

[匿名さん]

#742024/03/16 12:01
企画者本人の謝罪文風エッセイ(あるいはヒロイックな宣誓文)も読んだけど、「伝え方に真摯さが足りなかった」って、セクハラ常習者の「誤解があった」「そういう意図で言ってない」とほぼ同じですよね。分かってるんだろうか。理解してもらえなかったのは自分の感情がしっかり伝わってないから、というニュアンスなんですよね。全然違う。内容自体が問題なんです。「馬鹿にしてたよ、ごめん」か「いや、知らんわ」で済む話なのに「受容史が〜」で始めちゃうのがすごい攻撃力。ゴング即跳び膝蹴りですよね。ブレイキングダウンで犬系彼女と試合して欲しい。VTJの堀口VS石渡くらいの名試合になると思う。
あと、当事者間の関係を何でもかんでも「傷付けた/傷付けられた」という表現"だけ"で済ませる最近の風潮も好きじゃない。これを「傷付けた側」が上手く使う時、「傷付けた側」には「そうと知らずにやってしまったが、この失敗に学んで成長していきたい」という何やらポジティブなニュアンスが含まれ、反対に「傷付けられた側」には「繊細すぎるがゆえに、この程度のことで騒いでしまう困ったちゃん」という印象を暗に植え付ける。もちろん、傷付けられた側が上手く使うこともあるんだけど。今回は「馬鹿にした/馬鹿にされた」という関係があるだけ。謝って撤回するか、無視するかで、そこに成長の機会なんて存在しない。自分の悪意を正当化しちゃダメなんです。悪意は悪意として存在するし、それを認めないと始まらないでしょう。

[匿名さん]

#752024/03/16 12:01
大SNS時代は思ったよりも長く続き、SNSでの自分磨き(磨きすぎてスマホ画面が割れてる)に熱心な人々は「どんな局面でも自分を主人公に仕立て上げようとする」ので、文章の価値は日増しに下がっていく。大学生の頃、Facebookに「お父さん、お母さん、育ててくれて本当にありがとう!」と投稿していた同級生に「直接言えばいいじゃん。お父さんとお母さんの人格がFacebookのサーバーに取り込まれてるの?」とコメントしたらブロックされたのを今でもよく覚えています。
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[匿名さん]

#762024/03/16 12:02
第6便
お久しぶりです。まだ辞めてないです。
荻堂顕
2024.03.10
読者限定

荻堂です。新作の執筆中なので、ニュースレターを書く気を失ってました。一番好きなのは小説を書くことです。なので、SNSの更新に熱心な小説家はみんなインチキです。
専業と兼業について
僕はデビューからずっと専業なのですが、小説家における専業/兼業には(1)小説の印税だけで贅沢できる「完全専業」、(2)ゲームのシナリオやドラマの脚本など、小説家として来る仕事を含めて生計を立てている「デミ専業」、(3)上記とは違う仕事をしつつ、小説家の活動をしている「兼業」の3つがあると思ってます。僕の場合は(2)です。
新人賞を獲ると、編集者から「デビューしても仕事はやめるな」って言われる、という都市伝説をよくネットで見るけど、本当なんだろうか。むしろ「早く仕事辞めろ! これ一本でやっていけるように育てるからな!」って言えるようになって欲しいね。斜陽産業だから仕方ないか。
こればっかりはその人の人生だから何も言うべきじゃないんだけど、個人的に兼業の小説家は信用できない。アマチュアの頃からずっと思ってる。僕は絶対に会社勤めができないと思っていて、まあ実際そうだったのだけど、ちゃんと会社員やって小説書いてるって人見ると「ちゃんとしたやつの書いた話なんか読みたくねえな」と思う。ちゃんと生活してる人が社会の闇とか書いても、説得力に欠けると言うか。これは暴論なんだけど。田植えに綺麗な格好で来んなよ、みたいな気持ち。……これはあまり正確じゃない。

[匿名さん]

#772024/03/16 12:02
専業/兼業に限った話ではなく、僕は器用に生きようとしてる人間がとことん好きじゃない。社会不適合者だけが創作をやれ、みたいな話じゃなくて、しっかりと計算して自分のライフラインを確保しながら、「他人の痛みに寄り添う物語」みたいなのを書くのって、本当に健全なんですかね、という思いが消えない。もちろん、小説だってビジネスだから、この指摘さえも欺瞞でしかないんだけど。

YZERRさんも「ビジネスじゃなきゃ無料配信をしろよ」とおっしゃってる。
弱者を包摂する小説を書きながら、それを売って儲けてる。どれだけ真摯な態度で書いても、弱者ビジネスと根本は相違ない。「寄り添ってる」と嘯いてるぶん、こちらの方がよほどタチが悪い。それでも、何か変えられるものがあるはず。……というのも、小説の存在理由をなくしたくない言い訳でしかない。
かと言って、「純然たるエンタメ!」と叫んで社会問題に背を向けるのも許されない。エンターテイメントは飽和してる。満腹の世界に新しい餌を放り込み続けることのおかしさ。いい加減に皿を片付けるか、家の外に目を向けさせないといけない。啓蒙と商品を両立させる、なんて言い方をしてしまうと、マックス・ウェーバーとパラニュークが頭から離れなくなる。

[匿名さん]

#782024/03/16 12:02
本が売れないのは、出版社の努力不足でもなければ小説家の力が落ちたわけでもなく、読者のリテラシーが下がったとかでもない。根本は「他人の物語」が必要なくなったから。今の世界で求められているのは、自分の物語を補強するための何か。「推す対象」でも「叩く相手」でもいい。「他人の物語」はノイズが多過ぎるし、劣等感さえ与える。
僕は本気で、いつか物語が消える日が来ると思う。『ダンケルク』を観て危機感を覚えたし、『スーパーマリオ』の大ヒットを目の当たりにして確信に変わった。そのなかで、まだ物語フリークを続けるなら、続けたいなら、真剣に考え直さないといけないと思ってる。プロットとかではなく、もっと根本的な部分で。
本音を言うと、もう「小説の価値」を復権する必要はないと思う。他に楽しいものがある若い子たちに「いやいや、本って面白いんだよ」って、いやいや、そういう大人からの押し付けが一番不愉快だったよな? と思うんです。気になったら手に取ってくれればいい。斜陽産業の生き残り方としては、「求めている人だけに手渡していく」しかないと思う。そのやり方はパイの奪い合いかつ、客単価を上げることでしか成立しないので、さらに資本主義のゲームを加速させることになるんだけど。
僕ひとりではたいした結論が出せないので、こういう話をしたい人、連絡待ってます。
今週のボウイ

待機犬。
次のレター
取材で弘前に行くので、その土産話があれば。
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[匿名さん]

#792024/04/14 23:15
うんこ

[匿名さん]

#802024/04/20 12:16
まほうは、だましまほうに、かからない
ぐんそうに、あいしてるか、きいた

そまった、おれいろがはかりかわいたつばさ折れた
ブルーバードがかわったピンクに
おとこみち みつのりみちのり、、へ

[匿名さん]

#812024/04/20 12:21
まほうは、だましまほうに、かからない
ぐんそうに、あいしてるか、きいた

そまった、おれいろはかわいた。つばさ
ブルーバードがかわったピンクに
おとこみち みつのりみちのり、、へくだらないか

[匿名さん]

#822024/04/20 13:25最新レス
>>80

ていせい。

[匿名さん]


『俺流ラブ』 へのレス投稿
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