>>877様へ。 第二は 【大小相対】 これは、世界中の宗教の中で仏教が一番優れているという結論で、仏教の聖教には小乗仏教と大乗仏教があります。この両者はどちらが優れた教えであるのか…。 を論じています。 第三は 【權実相対】 これは、小乗教よりも大乗教が優れているという結論であります…。 しかし、大乗教にも權教(真実の教えに導く為に、仮に説かれた教え、随他意ともいう)と実教(真実の教え、随自意という、法華経のこと)がありますから、ここではどちが優れているのかを論じているのです…。 第四は 【本迹相対】 これは、權教と実教の大乗教に於いて、実教である法華経だけが、釈尊の一代聖教中で最高位であることまでは第三の相対で結論されましたが、この第四は法華経の一經に於いて、更にどちらが優れた真実の教えであるのかを説かれています…。 即ち 迹門か本門かを結論されています…。 そして最後に 第五である 【種脱相対】であります。 この第五の種・脱が最も大切であり、成仏をさせる為にありとあらゆる方法論を説き続けてこられた釈尊の中核をなす部分であり、また、この第五番目が釈尊の大慈悲心である論法が説き尽くされていると云えるでしょう…。 即ち、私達の様な救い難い荒凡夫を成仏させるにはどちらが最適であるのか? が明かされている部分なのです…。 結論から言えば、妙法蓮華經の五字を信じて、「南無」する行為・… それが「南無妙法蓮華經」であるのです…。 法華経の如来寿量品が「脱」の法門となりますが、私達末法の凡夫には教えはあれども、果実無しといえるでしょうね…。 以上です…。